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究極の選択を迫られ、僕は焦った。どちらかを選ばなければいけないという不条理に打ちひしがれながらも、男の決断を下さねばならない。無情にもタイムリミットは刻一刻と迫ってきている。
何かを決めなけらばならないというとき、僕はいつも間違ったほうを選んでしまう。あっちにしとけば……とはあとの祭り。時間は後には戻らない、吐いた唾は飲み込めない、出したうんこちゃんは戻せない。 そうなのだ、うんこちゃんの話なのだ。3日便秘の末、こんな僕にもついに便意がモヨオシテきたのだ。しか~し、そうやすやすと喜びを表に出すほど僕はおめでたい奴ではない。うんこちゃんは3日も鳴りを潜めていたのだ。ただ出せばいいという単純な作業だけで事なきを得ると考えるほど、僕は甘ちゃんではない。それなりに修羅場もくぐってきた男だ。ポイントは心得ている。 まず第一に、一気に出してしまった場合。 開放感はこの上ないだろうが、同時にそれ相応のリスクを伴う。なにせ三日も鳴りを潜めていたツワモノ。おそらくヨロイをまとったかのごとく、全身を硬化させているに違いない。その場合、肛門ちゃまの負傷という悲惨な結果が生じる。己の快楽を取るか、肛門ちゃまの無傷を優先するか。これは由々しき問題である。 第二に、ちょびっとずつ小出しにした場合。 これはこれで問題点が二つほどある。確かに肛門ちゃまは無事であろうが、不快感にくわえて残尿感ならぬ残糞感が伴う。これは不快だ。非常に不快だ。それともうひとつ、途中で便意が萎えてしまう場合がある。そうなると、せっかくすべてのうんこちゃんをシャバに開放するという計画が水の泡になってしまう。その結果、また再び、居残ったうんこちゃんを数日面倒見なくてはならなくなってしまうのだ。これでは店子の追い出しに失敗したノウタリン地上げ屋のようで、誠にあと味が悪い。 以上の結果、僕は今、いざ出陣というこの緊迫した状況下で思い悩んでいるのだ。かたまりのうんこちゃんをどう始末しようかと……。 そろそろもう限界が近づいてきた。これから僕は孤独なたびに出る。結果がどうあろうと後悔はしないつもりだ。 これを読まれた諸君、どうか僕の命運を心から祈ってくれたまえ。 では、さらばじゃ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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