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Oct 19, 2010
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と、いうわけで、

本日はキエフ上陸以来初のフィルム現像が上がって来ました。「現のみ」でオーダーしたのですが、なんと20円でした。しかし、フィルムはスリーブに入っていないのは勿論のこと、カットすらされていませんでしたけど。

まそれはそれでOKですんで、早速135フィルムサイズと、APS-Cサイズのデジタル一眼レフで、フルサイズ対応レンズを使った場合の差異について、おさらいです。

以前に比較した時も、やはり巷で言われている通り、135フィルムサイズだとボケ量が大きくなることを確認しましたが、小さいものを近距離で撮影する場合のボケ等では、それほど差が出ませんよね。別に75mm F2.8とかでもボケ量は十分です。

しかし、ポートレートなど、被写体が人間程度の大きさになると、やはり大口径・中望遠以上で狙わないと、中々思うようにボケてくれません。しかし、撮像素子やフィルムが大きいと、口径の割にボケ量が多くなるので、さらに大きな被写体の背景をぼかすことが出来ますよね。

先日は、ちょうどあつらえ向きに等身大のアイスクリームの看板がありましたので、それで試しました。

まずはAPS-Cデジタルです。


Pentax K-x
Pentax SMC-A85mm F1.4 Star

これだけボケればもう十分な気もしますけど、これがフルサイズの135mmフィルムサイズだったらどうでしょうか。


Pentax MZ-3
Pentax SMC-A85mm F1.4 Star
Kodak 200
Exemode ScanBit FS-520

とまあ、さらにボケ量は多くなります。さらにポートレートの定番と言われている85mm F1.4はAPS-Cサイズだと128mm程度相当となり、等身大ポートレートを撮ろうと思ったら、被写体から5メートル以上離れなければならないですんで、なんかこう「傍観者」的な写真が多くなってしまうような気もします。

というと分かりにくいかもしれませんが、つまり7メートルも8メートルも離れている人に向かって「こっち見て笑って~」と叫んでも、そんな離れている人に向かって微笑みにくい、ということなんではないでしょうかね。


それともう一つ、

 

フルサイズや135mmフィルムの利点として、レンズの画角が変わるので、1本のレンズで2つの異なる画角が楽しめるため、「一粒で二度オイシイ」というのがありますよね。

レンズ画角は「大は小を兼ねる」的な部分があって、手持ちレンズよりも望遠寄りの画角が欲しい場合は、解像度を考慮しながらクロップする等の手も考えられますが、広角寄りが欲しい場合というのは、どうしようもないんですよねこれが。

ペンタックスユーザーとしては、一日も早くK-7サイズのフルサイズ一眼レフが15万円以下で発売されることを毎年絵馬に書いて祈る以外に打つ手はありませんが、しかしフィルムを使えば、当座フルサイズを実現することが出来ますんで、そこそこ満足出来ますし、フィルムの味を再発見する良い機会にもなりますよね。

あと、色々撮影していて気付いたことは、「広角レンズ」を使うと「広さ」の表現力が増すか、というと、そうではない、と言うことですね。つまり、読んで字のごとく「広角レンズ」は「広い視野角が撮影出来るレンズ」であって、「被写体の広がりや広さを表現するレンズ」ではない、ということです。

現に従前の写真家の方々の作品で「うわー、広々とした風景だなぁー」と感心して見ていると、そうした作品が、実は35mmや28mmの「広角レンズ」、はたまた50mmの標準レンズで撮影されたものが大半だったりしますよね。

そんでは10mmとか12mmとか、嘗てないほどの「超広角レンズ」の使途は?魅力は?ということになると思いますが、それはその焦点距離でしか味わうことのできないパースペクティブで作画することだったり、あるいは室内を出来るだけ広い範囲で撮影したい場合など、「自分の足」で作画することに限界がある場合なのではないでしょうか。

とまあゴタクはこの位にして、早速比較してみます。

先日のキエフ中央駅。


Pentax K-x
Cosina MF 19-35mm F3.5-4.5

19mmをAPS-Cサイズで使うと、フルサイズ換算では29mmぐらいの画角です。嘗ての「広角・標準・望遠レンズ3本セット」の広角レンズに相当する画角です。初心者の私でも、わりと使いやすい画角です。

んで、同じレンズをフィルム一眼レフMZ-3に付け変えて撮ってみます。


Pentax MZ-3
Cosina MF 19-35mm F3.5-4.5
Kodak 200
Exemode ScanBit FS-520

フィルムサイズの19mmレンズは、APS-Cサイズでは12mm相当のレンズと同じぐらいの画角になるはずですが、樽型収差等で、実際は少し長めになる、と新宿のペンタックスフォーラムで教えて貰いました。

比較すると、こんな感じです。



やっぱりちょっと長いですかね。どれ位なのかは分かりませんけど、単純に2/3というわけではなさそうですけど、それでも大凡2/3程度ですよね。

ちなみにこれ、駅のフロアの一番すみっこから撮影していますので、これ以上後ろへは下がれません。こうした状況で、建物内部を出来るだけ広く撮影したい場合は、どうしても広い画角が必要になりますよね。

同じく、教会です。


Pentax K-x
Sigma 18-200mm F3.5-6.3 DC Macro

教会の天井や壁に描かれた絵画や文様が素敵なのですが、もうちょっと広く撮影したいところ。

そこで、フィルムカメラで逝ってみます。


Pentax MZ-3
Cosina MF 19-35mm F3.5-4.5
Kodak 200
Exemode ScanBit FS-520

APS-Cサイズと比べると、かなり広範囲で撮影出来ますね。

あまつさえ、横構図でもドームを入れることが出来ます。


Pentax MZ-3
Cosina MF 19-35mm F3.5-4.5
Kodak 200
Exemode ScanBit FS-520


それではこちらも比較してみます。



縦構図の写真では、被写体の中心の位置を変えたので、パースも変わっています。

この「パースの変化」もまた、作画時のクリエイティビティに大いに影響すると思いますね。

今度は、地下鉄のバグザルナ駅です。


Pentax K-x
Cosina MF 19-35mm F3.5-4.5

見上げた構図ですが、この画角だと上方向への角度は、これが精いっぱい。しかも駅が全部入りきりません。

駅を全部入れると、さらに見上げる角度が低くなります。


Pentax K-x
Cosina MF 19-35mm F3.5-4.5

そこで、フィルムで撮影してみます。


Pentax MZ-3
Cosina MF 19-35mm F3.5-4.5
Kodak 200
Exemode ScanBit FS-520

同じ撮影位置から駅を全部入れる事が出来るのは勿論のことですが、ここではさらに角度を付けて「見上げる」ことが出来る、というのがありがたいです。。。回廊の天井はより高いように写りますし、左奥の時計塔が、より鋭角で傾斜していますよね。こういうのって、「広角ならでは」なカンジだと思います。

ところで、ScanBitなんですが。。。

アイスの写真はデジタルでもフィルムでもファインダー内で同じ大きさになるようにしたんですけど、どうやらScanBitのスキャンサイズはフィルムサイズよりもかなり小さいようです。アイスが大きくなってしまいました。

さらに、アンダーで撮影したフィルムをスキャンする場合に問題が出るようです。

掲載したフィルム写真を見て頂ければ分かると思いますが、縦構図の下側、横構図の左側の輝度が高くなってしまっている写真が結構あります。

これは恐らく、スキャナの光源の周辺輝度が低い(ネガだと逆なので、明るくなります)ためだと思います。特にエディットで輝度を稼ごうとするとかなり激しく出てしまうようです。今回は、それ程明るくないレンズで室内の撮影、しかも手ブレ補正無しで撮影でしたので、アンダー気味の写真が多かったこともあって、かなりはっきりと輝度差が出てしまっていますね。スキャン段階でケラレるという症状もアリ、ということですか。。。

まあ現時点ではフラットベットスキャナの置き場所が無いので仕方ありませんが、ゆくゆくはキエフでもフラットベットが欲しいところです。

いずれにせよ、フルサイズのデジタルカメラが安くなったとはいえ、未だに各社20万円前後ですし、10mmや12mmといった超広角レンズでさえ、APS-C専用でも5万円はしますよね。

ですので、今や値段があってないようなフィルムカメラと1万円を切っているフィルムスキャナやフラットベットスキャナの組み合わせで2万円超えないフィルム撮影は、たまに広角や大きなボケが必要な時は、お得なプランだと思いますね。

と、いうわけで、キエフでも、遂にフィルム復活の巻でした。






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Last updated  Oct 19, 2010 08:49:12 PM
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