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カテゴリ:音楽理論・楽器・作品紹介
Piano Cafe 8回目逝って参りました。 最近ちょっと準備時間が取れないのでこれと言って新しいことはありませんでしたが、久々にGodinを持って行きました。 娘二人を連れていたので、空いていて却って助かりました。 それでは、ベンチマークと化しているElla Fitzgeraldやフランク・シナトラのスタンダードから… ガラガラだったのでナチュラル・リバーブが気持ち良かったですね。しかし3歳の下の娘はやっぱりまだ分別が付かないようで演奏中にステージに上がって来てしまいます。。。 これなんか、娘の声が思いっきり入ってしまいました。たぶん「お母さん、おトイレ」と言っていると思います… 娘達が居ると色々楽しいんですけどね。 ところで、「時計を止めて」は、サイケロックの草分け、ジャックスの曲です。オリジナルとは全く違う感じなので、ちょっと分かりにくいかもしれません。 これを「懐かしい」という方は「歳がバレる」とかそういうレベルでなくて、かなりのご年配なはずですね。私も妻に言われるまでは全く知らない曲でしたが、7年前にこれを演奏しよう、ということになった時、ちょっとひねってやろう、ということで、このアレンジを作りました。分かる人は分かると思いますが、一般的にはりハーモニゼーションという手法です。 つい先日ローインターバルリミットについて私の意見を述べましたが、このりハーモニゼーションについても近々解説したいのもそうですが、特にイントロの部分では、非機能和声(Non-functional harmony)を用いた手法によるもので、どちらかというと、こちらを中心に解説したいところですね。 具体的には、イントロ前半は同じクオリティ(ここではm11)のコードをメロディに合うように指定し直し、この時コードのルートはステップで上方移動してゆくようにします。 その後は内声部をボイスリーディングした結果のコードで、かつ「機能性の少ない」コードを指定しています。当然ですが、この時、メロディがコードに対してちゃんと機能するようにする(つまり通常の曲と同様に、ノンコードトーンは新しく指定したコードのコードトーンやテンションに解決するようにする等)をお忘れなく。 なんてこと言うと、「機能性の少ない」コードとは?という疑問が湧くと思うんですが、結構簡単な考え方です。要するに、巷でいう「音楽理論」で解説されているような、スタンダードで頻出するコード進行を回避するだけ。 これはとりもなおさず、先日申し上げた、「ルールに囚われない」ということそのもので、ルールを熟知していれば、それを回避することはそれほど難しいことではありません。 しかしこうして聴いてみると、原曲とは全く違うコードをあてはめているにも関わらず、ちゃんと「時計を止めて」に聴こえることからも分かりますが、実は「曲」のアイデンティティというのは、メロディがその大半を担っています。メロディ=曲と言っても、過言ではありません。 これだけじゃちょっと分かりにくいかもしれませんので、またちょっと時間が出来たら詳しく解説したいところです。
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Last updated
Oct 30, 2010 06:45:17 PM
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