もっと素直に生きて見たその後
てなわけで、世の中春麗、桜が満開ですね。。。そこで本日は花やカモ君達の画像と併せて、昨日の続編を。。。Pentax K-mPentax SMC-A85mm F1.4 Starそんなこんなで、フリーターとして過ごした20歳の私でしたが、加藤諦三さんの書による啓蒙を受け、改めてその後の進路計画を数か月かけて練り直しました。そしてそれを実際のタイムラインに落とし込みましたが。。。結果、まず日本の大学に進学し、その後音楽を勉強するために渡米する、という10年計画となりました。ちょっと気が遠くなりましたが、まあ仕方が無いかな、と。というのも、家族関係というのもまた「理屈を拒むもの」ではないか、と考えたからです。まあ親なんて何時の時代も相変わらずで、「自分の子には苦労させたくない」という親心もあったのかと思いますが、要するに子供に対する要求のボトムラインが存在して、そこに自らの子供に依存する構図があるわけですよね。他の誰でもない、我が子でなければダメ。それじゃ仕方が無い、というんで、とりあえず日本の大学進学→アメリカの音大という計画になりました。Pentax K-mPentax SMC-A85mm F1.4 Starそしてそれを実行に移すべく、21歳の私は自宅浪人(一昔前「宅浪」と言いましたね。。。)生活を送り、翌年から大学生。法学部でした。大学生活は学校に通いながら渡米準備する予定でしたが、「言うは易く、行うは難し」で、中々渡米準備は進みませんでした。授業以外はピザ屋と家庭教師のバイトをしながら必要なものを揃えて、残りは貯金、そして楽器の練習。。。とまあ、やること全てを列挙すると、一日24時間では到底足りないですわそりゃ。しかもそれを、皆がキャンパスライフを謳歌しているのを傍で見ながら実行しなければならない。かーなーりーストイックな学生生活ですよね。。。そして当然ながら計画は難航。正直言って、周りで楽しくやられちゃうと、どうしてもそっちにハンドルが取られてしまうぞぉ、という生活。が、後半は再びストイックに持ち直しました。そうして卒業後の渡米に真剣に取り組み始めると、不思議と運気も増すんですよね。。。卒業と前後して友人の紹介で私の志望校卒業・超有名な先生ともめぐり合い、大学にはそれほど友人は居ませんでしたが、当時のNZ人ガールフレンドつながりで、交友関係は全て外国人という、留学準備には非常に恵まれた環境となりました。おりしも、山一証券が破たんするという、時代を象徴する事件もあり、私と同期の卒業生には「苦難の道」が待っていました。私は4年生になると、髪を伸ばし始めるという、皆とは正反対の行動基準で日々を過ごしてましたね。。。その状態で卒業後にさらに1年を過ごし、渡米しました。27歳でした。7年越しで第1段階をクリアし、第2段階に突入したわけです。Pentax K-mPentax SMC-A85mm F1.4 Starそれまで海外旅行はおろか、パスポートすら所持していなかった私でしたが、大先生、そして香港・豪州・NZ・アメリカからの友人コミュニティのおかげで、これといった問題もなく、7年越しの目標を大いに喜びながら、その後ボストン時代の2年は学内外でむさぼるように学業に没頭しました。結果、徹夜が続き大腸潰瘍が出来て1回入院してしまいましたが、問題といえばそれぐらいでした。3年目には、ほぼ卒業単位取得まで1年程度のところまで来ていましたので、少し郊外に転居。ここで問題が待ち構えていました。初めは、日本人の居ない郊外でも、ルームメイトの知人がいれば安心だろうと思っていたのですが、ルームメイトのアメリカ人2名が逃げました。しかも大家からは、その2名分の家賃請求が来る。払えないのであれば出ていけ、と脅す。結局、大家と訴訟となり、これで半年が無に帰してしまいましたが、勝訴してさらに郊外に転居した直後、今度は母親が病気を患い、ここで宅建を取得して、不動産業と翻訳・通訳業を開始しました。当初は問題続きで「もう諦めて帰国しようか」と何度も考えましたが、それまでの9年間を考えると、「諦めるわけにはいかない、何とかしなくては。。。」という思いが沸々と湧き、移民局に相談したところ、就労許可が下りたんですねこれが。それから1年半で何とか卒業までこぎつけて、もって10年の計画が完了したわけです。11年かかってしまいましたが…それでも完了は完了。その事実は誰にも変えることは出来ませんよね。Pentax K-mPentax SMC-A85mm F1.4 Starその後も9/11テロ、さらなる訴訟と問題は続きました。しかし、自分に素直に生きて行くことに決めた途端、その後の人生においては、不思議と「すんでのところ」で必要なものが揃う…マタイ第7章7節Ask, and it shall be given you; seek, and ye shall find; knock, and it shall be opened unto you: 求めよ、そうすれば、与えられるであろう。捜せ、そうすれば、見いだすであろう。門をたたけ、そうすれば、あけてもらえるであろう。 For every one that asketh receiveth; and he that seeketh findeth; and to him that knocketh it shall be opened. すべて求める者は得、捜す者は見いだし、門をたたく者はあけてもらえるからである。 今、その顛末を振り返るに、この有名すぎる程有名な聖句が現実のものとして現れる気がします。He is real.そして帰国後の今、2児の父となった現在に至るまでも、ほぼ同様の奇跡を、何度も体験しています。Pentax K-mPentax SMC-A85mm F1.4 Star「なぜ、あなたは翻訳・通訳を生業としているのか?どうしてそんなことが出来るのか?」という質問をされることが往々にしてあります。ここまでお読み戴けば分かる通り、それは20歳の私が、粗暴にかなぐり捨てようとした自分自身の本当の姿を救ってくれた加藤諦三さんの著書との出会い以来、大切にしてきた「自分自身の本当の姿」を求め続け、追求し続けた結果の、いわば「音楽に対する情熱」のspin-offなわけです。そのspin-offが認められる、ということは、とりもなおさず、現在までの「音楽に対する情熱」が認められるに等しい、というわけです。つまり、音楽への情熱なくして、翻訳・通訳業を営むことは無かったであろう、ということです。ところで、この後、聖書は次のように続きます。Or what man is there of you, whom if his son ask bread, will he give him a stone? あなたがたのうちで、自分の子がパンを求めるのに、石を与える者があろうか。 Or if he ask a fish, will he give him a serpent? 魚を求めるのに、へびを与える者があろうか。 If ye then, being evil, know how to give good gifts unto your children, how much more shall your Father which is in heaven give good things to them that ask him? このように、あなたがたは悪い者であっても、自分の子供には、良い贈り物をすることを知っているとすれば、天にいますあなたがたの父はなおさら、求めてくる者に良いものを下さらないことがあろうか。 Therefore all things whatsoever ye would that men should do to you, do ye even so to them: for this is the law and the prophets. だから、何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。これが律法であり預言者である。 本日は主日です。God Bless,Pentax K-mPentax SMC-A85mm F1.4 Star