晴れたらいいね

阪神大震災・・・
あれから11年目を迎えます。

街は復興されまた元の活気を取り戻しています。

・・・・

ひとつのお話をここに残します。

『震度７』

というその揺れは・・
一瞬にしていろいろなモノをがれきの山に変えてしまいました。

それでもその日から復興への動きは始まりました。

倒壊した建物から救われる命。
ライフラインの復旧・・・

彼女のお父さんはそんな復興の先導者として
そんな現場で働いていました。
それこそ不眠不休で・・・

震災が起きて何日目のことでしょうか・・

仕事中だった彼女のお父さんは
わずか1.5m程の高さから落下しました。

側頭部を打ったお父さんは
そのときはたいしたことがないと思い仕事を続け
その日は帰宅したそうです。

帰宅後お父さんの容態は急変しました。
救急車を呼びました。
でも救急車を必要としたのは彼女のお父さんだけではありませんでした。

長い長い時間待った末、
やっと１台の救急車が到着しました。

市内で1番大きな救急病院に搬送されることになりました。

彼女の自宅からその病院までは普通に走れば約15分の距離。
ですがあらゆる道路が寸断され、
使える道はいろいろな車であふれかえっていました。

土地カンのない他県の救急車に
のボランティアのナビゲーターが乗り込み必死で少しでも
早く行ける道を地図を片手に探っていたそうです。

どんどん容態は悪化する彼女のお父さん。

「早くして！」泣き叫ぶ彼女の声。

病院へ到着したときはかなりの時間が経過していたといいます。
もう少し早く病院へ着いていたなら・・・

何も彼女のお父さんだけが特別な例なのではありません。
これが震災下の状況なのです。

私はこのことは忘れません。
親友である彼女が少しずつ語ってくれた
あの日のこのことを・・・

そして震災で亡くなられましたたくさんの方の
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。