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去るものは日々に疎し、はよく言ったもので。
毎日一緒にいた時期は、 そこにその人がいることが当たり前だったのに、 いざいなくなってみると、 (もちろんはじめはその虚無感にさいなまれるものの) 次第にいないことが当たり前になってくる。 だけど、「疎」の状態になっても、 大切な人であれば、心の中でそばにはい続ける。 いや、違う。 そばにいるんじゃない。 いないけれど、それでも大切な存在。 そういったほうが適切かもしれない。 今は働きかけることはできなくても、 確かに、確かに大切な、大切だった人。 なんど、「ねぇ」と心の中で話しかけただろう。 美術館の中をそぞろ歩きながら。 ある音楽を聴きながら。 サッカーの試合をニュースで眺めながら。 回る寿司を想起しながら。 季節を一つ、また一つ乗り越えながら。 確実に時は過ぎ、 去るものもまた増え、 少しずつ変わっているような、 そうでもないような、 昨日と明日の間の今日を、今日も過ごしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/06/22 11:49:09 PM
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