うまくなりたい。


今、オリンピック真っ最中。
甲子園も佳境に入った。

みんな、すごいなぁ。

柔道、体操、水泳。
メダルラッシュだ、日本。

オリンピック、言ってみれば世界規模の大運動会。
その舞台に立つために、選手になりたくて、
なったらメダルをとりたくて、みんな必死だ。

一つの目標に向かう、気迫や執念のようなものがテレビから透けて見えるようだ。

メダルをとった後で顔をくしゃくしゃにして、
シドニーより嬉しいと言っていたヤワラちゃん。
田村、でも、谷、でもメダル。
テレビのこっち側にいる私たちには強い姿しか見えないけれど、
裏でどれだけの努力をしたんだろう。



うまくなりたい。


うまくなりたい。
それは、今、切実に思うこと。

今日練習に行って、教則本を真剣にやって、ふがいなさにいらだってしまった。
パート練習をして、思うように吹けなくて、哀しくなってしまった。
このメロディーはボーイングをイメージしてみてからブレスを考えるといいんだよ、ってさらりと言われてショックを受けた。



単にがむしゃらになってもだめ、
もちろん向かっていく気持ちを忘れてはだめ、
幅広い知識を持たないとだめ、
だけどそれに縛られすぎてもだめ。

そのバランス。


オリンピック選手だって、いろんな方面から努力しているはず。

技の練習だけじゃ勝てない。
メンタル面も育てなくちゃいけない。
体力もつけなくちゃいけないし、筋力ももちろんいる。

試合形式の練習だけじゃ勝てないように、
私だって、曲の練習だけじゃうまくならない。


正面突破は時に大切なこと。
それでも、私は付け焼刃やその場限りの力をつけるのでなく、
息の長い奏者になりたいから。


うまくなりたい。


うまくなりたいんだよ。



＊　＊　＊


余談。

関係ない話なんだけど。
最近の「天声人語」っておもしろくないよね。

語り出しから、飛躍に近いくらいの話題の転換を見せて、
おお～ここに持っていくか！というようなタイムリーな話題につなげる、
というのがセオリーだと思っていたんだけど。

なんだか、分かりやすい展開になってしまって。
最初に提示した話題を結局最後まで引きずるパターンが増えているような。
あるいは、話題の転換に前より切れがない。


筆者が変わっちゃったからなぁ…
変わったらタイトル変えてみたらどうだろう。




うまくなることに対しても、
キレのある文章に対しても、
さらには女子的な生活にも、
私は「飢え」を感じている。