077590 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

フノイ

フノイ

Calendar

Favorite Blog

・バイタミン-アイ V-ナンバー9さん
Dario piccolo Kijiさん
まめっくの部屋 まめっくさん

Comments

 http://buycialisky.com/@ Re:教授と格闘。(11/20) viagra cialis opisviagra viagra(brand) …
 http://buycialisky.com/@ Re:北陸しっかり!(03/31) con net q cialisviagra cialis pillslow …
 http://buycialisky.com/@ Re:塾のせんせい。(11/22) cialis generika rezeptfrei erfahrungenc…
 http://viagravonline.com/@ Re:教授と格闘。(11/20) prirodna viagra almea forum <a href…
 http://viagraky.com/@ Re:北陸しっかり!(03/31) canadian viagra online <a href=&quo…

Recent Posts

Freepage List

2005/01/26
XML
「多分、僕たちは、あの頃から、だいぶ、変わったんだろうね。」


今日、一通の手紙が届いた。

多分に文学的な手紙だった。

この上なく懐かしい気持ちになった。



あのころ。
私が10代の終わりを生きていたころ。
まだ20世紀だったあのころ。

たくさんの本とたくさんのCDが積み上げられていた殺風景な部屋で、
テレビと机とソファとオーディオ以外何もない部屋で、
私たちはたくさんの時間を過ごした。


正論のような、道理にかなっていないことを言い、
迂遠なようでいて、直接に私の心に入り込んできた。


何度涙を流したことだろう。
それは、恋愛特有の涙だったのか、
彼に私の言葉が届かないことに由来する涙だったのか。
どちらともいえるし、きっとどちらともいえない。


私たちは、正しく、あのころを振り返られるようになった。

私たちの関係性はすっかり変わってしまったけれど、
あのころ過ごしたたくさんの時間と、
あのころ話したたくさんのことと(しかし、忘れてしまった)
あのころ流したたくさんの涙を、
そして、あのときの決定的な出来事を、
客観的に眺められるくらいの強さを身につけた。


彼はどうしようもなく厭世的で、
その雰囲気が私にやるせなさを抱かせた。

だけど、彼は今、
強くなりたい、はやく大人になりたいと思っているようだった。

そんな願望を抱くこと自体、彼が変わった証拠だ。
私は彼に客観的に裁かれもしたけれど、かなりの割合で救われた。
存在を認めてもらった気がして、
あのころとは違った意味で涙を流しそうになった。
胸がほわん、てしたよ。




今日、一通の手紙が届いた。

多分に文学的な手紙だった。

この上なく懐かしい気持ちになった。



そして、私も文学的な気持ちになった。
文学的なだけじゃきっと生きていけないけれど、
それを胸のどこかに抱かずにはいられないんだろう。


「君の手紙も実に抽象的かつ断片的でしたよ」


そう。
私はそういう風にしかできなかった。
具体的に、すべてを羅列して述べるなんてできなかったんだ。
そこを乗り越えるのには、もうすこし、大人にならなくてはね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005/01/26 10:55:12 PM
コメント(0) | コメントを書く
[恋愛に関すること。] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X