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2006年01月14日
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カテゴリ:映画
1.『侘び寂びJホラー』
「感染」 主演・佐藤浩市 監督・落合正幸
アラスジ:経営難で明日をも知れぬ病院に、謎の感染病患者が運び込まれる。折悪しく、入院患者の容態が急変。医師・看護士は懸命に対処するが、過労が祟ったのか、単純な医療ミスであっけなく落命させてしまう。事件の露呈を恐れた彼らは、事実を隠す小細工を始める。処がそんな中、放置されていた感染病患者が異様な容態を見せる。医療事故を糊塗する細工が終わらぬ内は通報も出来ず、手をこまねく医師たち。だが、確実に病魔は彼らに忍び寄り…。

だから、何故、正月早々こう言う映画を放映するのか。
あ、観ちゃうヤツがいるからかw
ホラーって、特に好きではないのですが、主演の佐藤浩市に釣られました。
木村多江サマも出てるし。

えっと、ハデ派手しく血膿の飛び散るハリウッドホラーと違い、しみじみと怖いのがJホラー…なんですよね?
いや、こっち系、詳しくないので良く判らないのですが。
思い切って怖がって見るのも悪くないかと思い、電気を消し一人深夜の鑑賞をしたのですが、生憎とゾッとするほどは怖くならず。
と言うか、全く怖くない。
ゾンワリするのを期待していたので、肩透かしを食らった気分。

“一番怖いのは、人間の心の闇”と言うのがセオリーなJホラー、ならばもう少し落ち着いた演出が欲しかったかな。
佐藤浩市が取り乱す姿は大変セクシーで宜しいのだが、あたふたと病院を駆けずり回れば回るほど、怖さが薄らいでしまう。
オチは、“かのヒト”が出てきた瞬間に判りますし。
あからさまに怪しいですからねぇ、冬彦さんw
かのヒトの不自然な出没に、“浩市、気がつけや”と突っ込みを入れたくなる。
謎の感染症が撒き散らす緑の体液も、安っぽくて。
んー、こういう場合、確かに赤い血に対比して緑を持ってきたくなるも判らんでもないんですが。
日本人が農耕民族だからかな、緑の血に怖さがないのって。
日本に吸血鬼伝説がないのは、肉食がベースでなかったからとの説を読んだ記憶があります。
民族的に“血”に対する恐怖が薄いのかも。
もともと血に思い入れがなきゃ、緑の血の怖さも半減。
ま、そういう問題以前に、この緑の血やらスライム体液は、安っぽくってダメダメっすよ。

でも、過労や状況の悪化で追い詰められた医療従事者たちの姿は、恐ろしい。
病院って、内情大変な所が多いですし。
注射がド下手なナース、未熟な医師。
救急センターに担ぎ込まれた経験ありの身としては、そっちの方がリアルにゾッと致しましたよ。
誠実であろうとしつつも、泥沼に堕ちて行く医師を、佐藤が好演。
見た瞬間、立っているだけで“この人、破滅しちゃうんだろうなぁ”と思わせる雰囲気がありありだ。
私のお気に入りの多江さんも、ぴったりな役で良し。彼女、今一番好きな女優さんだわ。

処で、実はこの映画で一番怖かったのは、ドロドロヘゲヘゲ感染症でも、奇行に走る病院関係者でもない。
一番の恐ろしいヤツ。
それは、狐面を被って病院内を徘徊する少年だ。
最初の数分観ていないので、設定を見逃していたのかもしれないが、アレは誰なんですかね。
妙におびえた表情を見せる癖に、意味もなく狐面で病院内を彷徨い、あちらこちらを覗く少年。
うえぇ、怖いよぉw


2.『天晴れ大リーガー』 
「古畑任三郎 フェアな殺人者」 主演・田村正和/イチロー
アラスジ:古畑も大ファンな、大リーガー・イチロー。チャリティに協力するため、日本に一時帰国していた彼に、古畑一行は偶然に出会う。古畑の嘗ての部下であった向島が、実はイチローの異母兄弟だったのだ。その向島が警備を担当するホテルに滞在するイチロー。実は、彼の目的は、悪者に強請られている兄・向島を救う事にあった。恐喝者を完全に葬り去ることによって。嘘が大嫌いなイチローの手によるフェアな完全犯罪を、古畑の推理が突き崩す。

古畑シリーズ、好きでした。
ミステリとしてはトリックが多少強引だったけれど、洒落た構成と洒脱な会話は、流石、三谷幸喜で、毎回安心して愉しむ事ができるドラマ。
なんて、態々言わずもがなですよね。
残念ながら、諸般の都合で、最終三部作の内、このイチローがメインの話だけしか観る事が出来ず。ちと無念なり。

それにしても、イチロー、天晴れなり。
何これ。フツーに上手じゃないですか。
素人が芝居に出ると、観ている方が面映くなってしまうのに、今回はそれがなかった。
多少、台詞回しが平坦になるきらいはあったものの、いやはや、素人の芝居とは思えぬ表情の作り方はお見事。
一球入魂の世界に生きているお方ゆえ、気合の入れ方が違う。
出色の出来だったのは、凶行シーン。
生真面目さと狂気が混在した表情は、圧巻。
犯行が成功した後の、高揚感と稚気がにじみ出る笑みとか。
なーにー、この勘のよさは。
ずるいっすよ、野球のみならず芝居までこなすなんてw
しかし、イチローを起用しようと思い立った三谷も凄い。
だが、こんな役を請け負って易々とこなしちゃったイチローが、やっぱり一番只モンじゃない。

古畑マサカズは、もはや芸の域。
どこまで行っても田村正和なんだけれど、どっからみても古畑任三郎。
これが最後なのは惜しいけれど、終わりがあるのが世の常。
ともあれ、お疲れ様でございました。
ファイナル3部作、春になったら全部見ようっと。


3.『魔性の黒髪』
「女王蜂」 主演・稲垣吾郎/栗山千明
アラスジ:名探偵・金田一耕助と作家・横溝が宿泊したホテルで、事件は起きる。ホテルオーナー・大道寺の養女・智子の婚約者候補の一人が撲殺されたのだ。その傍らで、血のついた月琴を持って茫然自失の態で立ち尽くす智子。引き続き、智子に限りなく不利な条件で、婚約者候補者たちが殺されて行く。智子は先ごろまで、家庭教師の神尾と共に生地の月琴島で暮らしていた。母の遺言に従い上京するも、当初から脅迫文が送られるなど、禍々しき境遇に置かれていた。金田一は、そもそもの事件の根源が月琴島にあると見て、智子の亡母・琴絵と実父・日下部について調べる。そして、若かりし琴絵・神尾・大道寺・日下部の相関図があぶりだされ……

TVをゆっくり観ている環境じゃないと言いつつ、お正月なのでついつい観てしまう2時間ドラマ。
どの局も力入れて撮ってるなぁ。
平常時に比べ、破格に綺麗なセット、綺麗な映像。
このドラマでも、月琴島の主である大道寺家の作りが奇抜で素敵。
なんせ、頼朝の子孫だっちゅー設定ですからw
赤を基調とした、妙に女郎屋くさいと言うか大陸調なあしらいの御殿、好みです。
ついでに言えば、東京の大道寺家の智子の部屋の感じも、遊郭ぽいぞ。あの色ガラス窓なんか特に。
キッチュで、妖艶な栗山の魅力を引き立てる内装だ。

金田一シリーズ、振り返ってみると殆ど見てるかも。
好きですねぇ、こういう虚構《ウソ》の世界。
ただし、TVで映像化されたものは、俗っぽさが強調されたものが多く残念。
その中では、今作は健闘していたのでは。
石坂浩二、古谷一行は別格にしても、稲垣のゴロちゃんの金田一は思ったより悪くない。
愛嬌があって可愛いじゃないっすか。
まだまだ薄っぺらではあるけれど、と同時にそれ故、軽やかな金田一像は好感が持てる。
今回の話は、全般にキッチュで遊びが多く感じられたので、ゴロちゃん金田一で合ってると思った。
蛇足か否かは評価が分かれるであろう作家・横溝を出したのも、個人的にはマル。
ってか、小日向さん好きなんだもんw
コヒさんのぬらりひょんとした柔和な笑顔と、人の良さ気なゴロちゃんの2ショットは、まったり出来るなぁ。
(あ、コヒさんは兎も角、ゴロちゃんには特に思いいれないっす)

ただ、それだけに、横溝ワールドな暗澹たる妖気は失せてしまったのは残念。
栗山千明の魔性の黒髪に、僅かにその片鱗が感じられたのみだ。
今までの女王蜂の中では、一番、彼女が雰囲気があったのでは。
精神が激昂すると譫妄状態になる美女と言う役が、ぴったり嵌った。
ひたすら受身で神秘的な母・琴絵と、ちょっとおきゃんな娘・智子と、二役ともに良かったと思う。
ただ、全体に軽い作りだったので、男を食い殺す“女王蜂”の魔性までは感じられなかったかな。
方向性が違ったから、致し方なしか。





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最終更新日  2006年01月15日 05時52分13秒
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