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2011.11.25
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カテゴリ:アラシゴト





11月17日、東京青山劇場に

寺山修司原作、蜷川幸雄演出

松本潤・小出恵介主演の「あゝ、荒野」を観にいきました。

私は取れなかったのですが、

ご縁があり、チケットを手にすることができました。




劇場前の柱に巻かれた大きなポスターは、とても迫力がありました。

会場に入った途端に、白く煙ったステージに吸い込まれる気分。

座席はD席の右端、

ステージにとても近い!!




開演時間前にキャストさんがステージに集まり、

ワォームアップやメイクをします。

ザワザワとした会場とステージが

音楽が鳴り響き次第に集中、

オープニングを迎える演出は新鮮で、

あっという間に「あゝ、荒野」の世界に引き込まれました。



初めて観る蜷川さんの演出は、とても新鮮で

カラフルなネオンが

架空の街、新宿の猥雑さを描き出しとても印象的でした。

キャストのみなさんは、とても個性的で魅力的

一人で何役もされてる方もいました。



そして荒ぶる魂と強靭な肉体を持て余し

巨大な欲望のエネルギーと自信に満ちた新次役の潤クンと

モノローグでしか心情を語れず、不器用で内気なバリカン役の小出くん。

対比する二人が見事に役にはまっていました。





ここからは、潤クンファンの独り言。

ネタバレありますし、

舞台のことを知らない方には?だと思いますし

もっと違う見解の方も多くいらっしゃると思いますが

ご了承ください。




潤クンの圧倒的な威圧感と存在感は正直驚きでした。

期待して観劇に挑んだものの、

想像をはるかに超えていました。

舞台上にいるのは松本潤ではなく、

まとう雰囲気、表情、睨みつけるような強い眼も

鍛え上げられた肉体も

まぎれもなく新宿新次でした。

問い詰められベットの上に立ち上がり

叫ぶ新次の声は、

お腹の底から、体中から

凄まじいパワーを持って発せられ、

震撼したまま新次とバリカンのシーンを見つめていました。




試合のシーンはボクシングと台詞とで

新次とバリカンの想いが絡み合い交錯しあい、

美しくも哀しくて。

打ち合う二人と歓声を飛ばすギャラリーの

スローモーションシーンはもう圧巻で

言葉にすることはできません。

ラストでバリカンを抱き、咆哮する新次。

胸を貫き二度と忘れられないシーンとなりました。




どんなに拍手しても、声援を送っても足りません。

蜷川さんとの5年前の舞台以来

どれだけの準備をして、

どれだけの努力をしてこの舞台に臨んだのだろう。

満を持しての舞台だったと思います。




舞台を観にいって1週間が過ぎました。

あの日感じた鮮烈な想いは

日を追うごとに強くなっていきます。

もう一度「あゝ、荒野」が観たい・・・。




舞台のDVD化と写真集出版を強く願います。

















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Last updated  2011.11.25 23:08:08
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