猫と一緒に

見学した樹木葬の場所からは
富士山が少しだけ見えます。



周りの木々は、ほとんど桜。



まだ、空きが多くて広々。



個別にプレートの下に埋葬した場合も
基本的には、１０年後にこちらの合祀墓にうつされますが
１０年ごとに、料金を払うと個別墓のまま維持できるとの事で、
ここに決めてきました。





実母は、希望通りのお寺で、希望通りの永代供養にしたので満足していると思います。

けれど、もう一つの実母の希望（言いつけ）が、
父と同じ墓には絶対に入れるな！
という事でした。


おかげで
誰も継ぐ者のいない父の遺骨の半分が入っているだけのお墓が、
なんとも宙ぶらりんな形で残されました。

実母は、仲が悪かった姑に嫌がらせをする為だけに、
やがて間違いなく無縁墓になるのを承知で、父のお墓を新しく作りました。

父は、長男（つまり跡取り息子）なので、
生家には菩提寺があり、お墓もありましたから、新しく作らなくても良かったのです。


それなのに
葬儀の後、大勢の親族を相手にして
「絶対に遺骨を渡さない」と
実母が、１人で言い張り、大声をだして騒いで、
結局、父の遺骨は分骨されて、
生家のお墓と、
実母が強引につくった新しい墓に、
それぞれ埋葬されたのです。

子供心に、生きている間は虐めて、死んでからも体を半分にするなんて酷いと思い
いつか、半分にされた父を、一つにしてあげたいと思いました。
父方の叔母に、そう話すと、「是非そうしてあげて」と泣かれました、

けれど、半世紀以上の時が過ぎて
叔母たちも亡くなり
代が変わり、父方の親族とは音信不通になってしまいました。

そこで、父の半分の遺骨は、樹木葬にすることにしました。

場所は、盆地を一望出来る山の中腹で
日本桜百景に選ばれた桜の名所のすぐ近くです。

私も、いつか、ここで樹木葬にして欲しいなぁと思いました。