YO-YO　TAYLER　ロンドン発ヘアメイクのお仕事場

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ロンドンに居ると何故か、ブライダルのヘア＆メイクに関するお問い合わせが多い。

しかしながらYO-YOはブライダルというのは専門分野だと思っているので、

その専門外のお仕事は請け負わないようにしている。



数あるブライダル専門ヘア＆メイクを退いて、何故YO-YOに？という疑問が。


そして、もぅ１つあるんです、YO-YOがブライダルやらない理由。



映画やCM、プロモはまかりなりにも出演者がプロの俳優やモデルさんで、

監督という総指揮を仕切る存在が居る。


つまり素人さんという存在が居ない訳です。



しかしっ。

ブライダルは皆さん、素人の女性達（＝花嫁さん）

常日頃、メディアのプロと仕事を進めるのに慣れていると、

この「素人さん」というのが意外にもネックになるんです。



折角の晴れの日なので、人生最高にキレイにして欲しい！

と、いう要望は当たり前。

勿論、それならYO-YOの許容範囲でお手伝いさせて頂くことが出来ます。



でも、素人さんの方が、ハッキリ言ってしまうと、やり難い。

自分の中で既に晴れの日のイメージが沸き上がっていて、

ある程度の要求は当然ながら、細かい部分にまで拘りを貫きたい、

そんな感じで。



今日、そんな雰囲気のYO-YOが、ある理由でブライダルのトライアル・ヘア＆メイクしてきました。

結果は‥‥‥

やっぱり、うぅ～ん、厚化粧は嫌、でもカメラ映り良くしてね、みたいな、

当たり前のリクエストを出されて、

あのぉ～、メイクは通常、レンズを通すと半分はブリーチされて消えてしまうので、

写真映り良くしようと思うと、ある程度は厚化粧じゃないと辛いんですよね。


まぁそれは良いとして、

「何か希望のサンプルありますか？」と尋ねて‥

差し出された写真が、思いっ切りブロンドの濃ゆい顔立ちの白人さん。


でも今回のお嫁さんは中国人なんですよ‥‥‥


もともと、オリエンタルな顔立ちに気に入ったメイクが出来る人が居ない！

とYO-YOのもとへ連絡が来た訳ですが。



べったべたの中国顔のお嫁さんに、西欧人のサンプル写真見せられてもな。

そぅ上手くゆくのかしらん‥‥‥


案の定、普段全くメイクをしたことがない花嫁さんは、

「うぅ～ん、濃い‥」と苦情。


こういう時に、カメラ慣れしていない素人さんに、どれ位の分配のメイクが適当か説明するのが難しい。


本人にしてみれば、鏡に映る自分を見て、好印象じゃないとダメ出ししたくなる気持ちも分からないでもないが。


内心、しみじみとブライダルのヘア＆メイクさんも大変だなぁと痛感。


加えて、結構トリッキーな典型的ヘアをリクエストされたのでYO-YOひぃひぃです。

（当初、メイクだけっていう話だったのが急遽ヘアもお願いされたので）


自分的に全然満足のゆく出来にならなくて、またしても専門家を尊敬。


とまぁジタバタとトライアルが済んで、はっと重要な事に気付いてしまったの。



この花嫁さんの家までYO-YOの自宅から２時間かかるんですわ。

彼女は８時半には家を出発しないといけないので、

ヘア＆メイクは遅くとも７時には始めないと無理。


ダメじゃん。


YO-YOそんな早くに到着出来ません(T▽T)


事前に、そこら辺のところを細かく確認せずにトライアルしてしまったのが、そもそものミスでした‥‥‥


という訳で、事情を説明して丁重にお断りし、もっと現場に近い人を見付けて頂くようお願いしました。


やはり、YO-YOにブライダルは向いていないという神の啓示か‥‥‥



でも、これを機に、もっとヘア・スタイリングにも力を入れなきゃ、と感じました。

ブライダルに限らず、映画でも時代物は特殊なスタイルが要求されます。

そんな時に慌てないように、人生まだまだ精進せねば、です。




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