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テーマ:映画から何かがはじまる(571)
カテゴリ:YO-YO私事
ランキング巻き返し狙ってます YO-YO、実は村上春樹の作品読んだことありません。 正真正銘の食わず嫌いというやつです。 多分、第一の理由は、一人称の小説が苦手だからだと思います。 あと、ベストセラーとかには、あまり手を出さない主義です。 (アングラ好きなのでぇ~) しかしですね。 誰が書いた原作だろうが脚本だろうが、日本映画は大の大の大好きです。 先日、英国のTVで「トニー滝谷」を放送してました。 観る前から、村上春樹だと知ってましたが、配役に凄く惹かれました。 イッセー尾形と宮沢りえ…( ̄▽ ̄)…コレは観ないと、でしょ。 :*.☆。。☆.*:オフィシャルサイト:*.☆。。☆.*: ネットでレビューを読んでみたけど、透明感があって静かな映画…とありました。 うん、まぁ実は先に映画観たんですけどネ。 でもって。 久しぶりに、映画で号泣しました。 脳裏どころか全身にこびりついて、一日中この映画の事ばかり 考えるようになりました。 何をしていても、常に、その事ばかり考えてしまい、 原作がネットでダウンロード出来ないか電子書籍を必死にサーフりまくりましたが、 どうやら短編集の中の、おかず的一作品らしく、それぢゃあ同名の検索で出てこないわけですね。 なのでタイトルカバー名でも探してみましたが、やはり玉砕。 一日でも早く読みたかったのですが、仕方ないので密林で早速注文しました。 YO-YOは比較的、よほどの事がない限り、映画&原作読みというタックルは 組まないのですが、この映画だけは、どうしても文章で確認したい事があります。 映画そのものは、なんとかネットから無料で引っ張り出してダウンロードすることが出来ました。 (字幕なしなので、ジョンさんには御免なさぁい) 映画のセンザイやスチールや予告編を見るだけでも、今でも涙が溢れ出て止まらなくなります。 この映画の事を考え始めると、重度のトランス状態にまで陥ります。 一体、この映画の何が、YO-YOをここまで思いつめさせているのでしょう。 それはですね。 終始、冒頭から最後の最後まで、自分のYO-YO人生と、オーバーラップして、 他人事とは思えない要素が満載なのです。 それは、イッセー尾形演じるトニーも、りえチャン演ずるエイコも、全く同じです。 この映画を観て以来、フラッシュバックが酷くなりました。 その事をジョンさんに話したら、「じゃあなんで観るの?観なきゃいいぢゃん」と、 あっさり言われてしまったのですが、 そういぅ問題ぢゃないの、分かりますよネ。 それに。 一度っきりとは言えど、もぅ観ちゃったし。 もう消しゴムで頭の中から削除するのは不可能だし。 こんな思いをしたのは、「招かれざる客」を観た時以来、 久しぶりです。 んがぁ。 あんまり、かんぐらないで下さいネ。 YO-YOは特異な環境で生まれ育ったので、 普通の人なら反応しないような要素で、 異常または異様と言って良いくらいに激しくオーバーラップしてしまうのデス。 よく、YO-YOがもぅ目も鼻もぐっちゃぐちゃのお番茶よ、 ってくらい感動した映画でも、同映画を観た他の人に感想を尋ねると、 「超つまんなかった」と言われることもあるのDEATH。 それくらい、YO-YOと他の方々の感受性には、異質で大きなズレがあるのです。 全く同じ事が読書でも言えますネ。 泣けて泣けて悲しくて辛くて、日々の生活に支障まできたすような本に めぐり合った時でも、その本を誰かに貸すと、「うーん、まぁ良かったよ?」くらいの、 めっさ淡白な感想言われて終わりなんですWA! …( ̄▽ ̄)…。 ここまで思わせぶりな事を書き連ねておいて、 一体ナニがそんなに良い映画なのか、 観て頂いても、ダブルハンカチーフの責任は一切持てませんからNE! 結構、ナニ不自由なく大らかに生きてきた人には、 「暗くて陰湿なだけの映画」と思われるかも知れません。 YO-YOぁ、そぅ思ったり言えることが出来るような、 ナニ不自由なくて大らかな生き方したかったSA! 感受性や繊細さなんて、美点だと思われがちだけど、 実際は過剰に持ち合わせていると、単に日常生活上、不便なだけっすYO! まぁ唯一便利なのは、「人の痛みが分かる(または分かりやすい)」ことくらいでせぅか。 決して完璧に、ではないけど、ぬくぬくと真綿にくるまれた温室育ちに比べれば、 ちったぁ物事の見方や行動に柔軟性があるってことでしょうか。 例えば、職場にムカつくパートのOLが居たとする。 誰もが彼女を嫌い、本人には、その自覚がない… という典型的なパターン。 YO-YOの場合は、真っ先に考えるのが、 「何故この人はこぅなんだろう?一体、彼女の過去に何があって、この可哀相な人は、こんな風になってしまったんだろう?」 と、分析して自分の中で納得出来ないと気が済まないのです。 よく噛んで消化吸収しないと、スルー出来ないのです。 それは、自分が辛い時期だった頃、周囲から不条理な誤解を受け、 誰も自分のことを「この不憫な子は何故こうなんだろう?」なんて、 時間かけて丁寧に考えて接してくれる人なんて居なかったからデス。 小学生の頃、知能指数テストで学年2位でした。 (しかし、その事実は内密に教諭内とYO-YO母にしか知らされませんでした) ところがやなぁ…(._.)…。 YO-YOって明らかに「変」だったので、近所の人達は、 YO-YOのことを「知恵遅れ」だと勘違いしてたんDEATH。 登校拒否してたから、滅多に学校に行ってなかったから、 近所のクラスメイトとかの親御さん達は、 YO-YOの姿を学校で見ないのは、YO-YOがこっそり特殊学級に通ってるから、 だと思ってたらしいんのです。 でも、たまにテストだけ受けに何ヶ月ぶりとかに学校行くと、 クラスで一番だったりするから、余計に毛嫌いされて、 イジメの標的にもなったりとか。 ってか。 皆がYO-YOのことを「変」扱いしてただけで、 YO-YO自身は自分の事すんごい普通だと思ってたのですけDO! ぐれてたわけぢゃないし、見た目なんて地味の極限だったし、無口で小心者だったし、 毎日毎日、朝から晩まで絵描いてました。無心で。 (偶然ですが、イッセー尾形演じるトニーも絵描きです) そぅそぅ、「トニー滝谷」でしょ、今日のネタは。 りえチャン演ずるエイコは極度の買い物中毒者で、 毎日毎日、高級なブランド物の洋服や靴、バッグを買いに行かないと、 一日が終わらない。 そしてエイコは、それが原因で呆気なく死んでしまう。 何千着という洋服と何百足という靴を遺品として残したエイコのワードローブに佇みながら、 トニーは孤独に浸る。 そのシーンで、YO-YOには、ある思い出が蘇りました。 ジョンさんと結婚してロンドンに移住する前に、 地元に大の親友と呼べる存在の子が居ました。 ファッションセンスがYO-YOと全く同じで趣味が合い、 よく着なくなった洋服の交換をしたりしました。 可愛カッコ良い洋服を集めるのが好きで、大層の衣装持ちでした。 その子が、ある日突然、 「もし私が死んだら、私の洋服、全部YO-YOにあげるからね」 …と。 一瞬、「は?ナニ言ってるの?」と言ったか思ったかはしましたが、 その子は重度のパニック障害患者で、リストカットと食べ吐きが趣味でした。 なので、何故そんな事を改めて言うのか、なんとなく理由は分かっていました。 そして、YO-YOがロンドンに移住して音信普通になった後に、 享年28歳で他界しました。 勿論、訃報を知ったのが死亡の随分後だったので、お葬式に参列もしていなければ、 形見の洋服達も頂いていません。 でも、ソレで良かったのだと思います。 ソレがきっと、運命だったのです。 その逆に、トニーは妻が残した大量の洋服を眺めながら、 孤独と喪失を噛み締めなければなりません。 さてさて。 随分とネタばらししてしまいましたが、村上春樹ファンや、 イッセー尾形のシュールな演技や、りえチャンの憔悴感漂う演技に興味のある方は、 結構おススメです。 あと、この映画には面白い脚色が一箇所あって、イッセー尾形も宮沢りえも、違うキャラ設定で一人二役やってるんです。 これも演技力が物を言う、実力派俳優陣ならではのアイデアですネ。 :*.☆。。☆.*:予告編:*.☆。。☆.*: ランキング巻き返し狙ってます 立ち去る前の「ひとぽち」お願いしまっす ←清き一票(*ё_ё*)♪ YO-YOが参加してます♪応援ぽちぽちお願いしまっすっ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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