テーマ:私のPC生活(7434)
カテゴリ:パソコン
今日はMacとN903iでパケット通信をテストしてみました。
実は私、DoCoMoがMacに対応していないということを数日前(auからDoCoMoに変えてから数週間後)まで知りませんでした。難しいことでもないし、通信くらい出来て当たり前だと思っていたのです。 昨年あたりからMacの出荷台数はかなり多いので、Macを無視するのもどうかと思います。ソフトバンクよりはマシですが(^-^; ソフトバンクには契約内容の確認や問い合わせに利用する「My SoftBank」というサイトが用意されているのですが、Mac OS Xの標準ブラウザであるSafariではログインすらできません。 とにかくあきらめるわけにはいきません。携帯電話でデータ通信できるかどうかって、私には死活問題なのです。 せっせとGoogle検索して…見つかったのが、オープンソースのFOMAUSBDriverです。 早速、FOMAUSBDriverをダウンロードしてインストールします。インストールが終わったら再起動してN903iを接続してみると…何も起きません。それもそのはず、私が入手したバージョンのFOMAUSBDriver 1.25はN903iに未対応だったのです。 しかしFOMAUSBDriver以外に選択の余地はなさそうです。ここはオープンソースの利点をいかしてFOMAUSBDriverをN903iに対応させる方法を検討します。 FOMAUSBDriveのソースはSourceForgeに登録されています。 まずはSourceForgeにあるFOMAUSBDriverのページを探してcvsのリポジトリパスとモジュール名を調べます。 ソースは以下のコマンドで取得できました。パスワードなしです。 cvs -z3 -d:pserver:anonymous@cvs.sourceforge.jp:/cvsroot/fomausbosx co FOMAUSBDriver 次にソースの中からベンダーIDとプロダクトIDを判断している部分を探してみます。 そして見つけました。Info.plistに書かれています…って、あれ? これはビルドされないファイルです。 ここで始めて、ソースを入手する必要はなかったと気がつきました。(^-^; ちょっと調べてみると、OS XではInfo.plistファイルでUSBドライバの認識をしているようです。 技術者には優しい仕様だったんですね。 というわけで気を取り直して、今度はFOMAUSBDriverの中にあるInfo.plistを編集してみます。 Info.plistファイルを編集する方法はいくつかあると思いますが、私の場合はターミナルを起動して、おもむろに次のコマンドを打ちました。 sudo vi /System/Library/Extensions/FOMAUSBDriver.kext/Contents/Info.plist そして21行目(<dict> と <key>D701iDriver</key> の間)にN903iの情報を以下のように書き加えました。 <key>N903iDriver</key> 後はMacを再起動して…見事、N903iが認識されました! N903iは上手く認識されたので、後はちょっと設定して通信するだけで簡単…ではありませんでした。 まずFOMAUSBDriverの説明に従って、認識されたN903iのモデムスクリプトをFOMAUSBDriverのものに変更します。これは簡単。 次にダイヤルの設定をするのですが、ここで問題が発生しました。APNがどうとか書かれているのです。確かに、私が利用しているIIJmioのモバイルアクセス/PROの説明にもAPNはiij.ad.jpだと書かれているのですが… 「APNってなに?? どうやって設定するの??」 という状態で20分くらい悩みました。 結論から言うと、FOMAUSBDriverとともに配布されているFOMAUSBDriverManagerで設定できました。でも一筋縄ではいかなかったのです。 APNの設定は携帯電話の中に保存されています。 APNの設定はcidという固有の番号に関連付けされていて、APNへの接続は特殊なダイヤル番号で行うことになっているようです。 つまり、Mac側のダイヤル設定をする前に携帯電話の中にあるAPNの設定をする必要があるのです。そしてFOMAUSBDriverManagerを利用すれば、Macから携帯電話の中にあるAPNの設定を変更することができるというのが、FOMAUSBDriverManagerの説明に書かれていました。 なんとなくわかってきたところで、FOMAUSBDriverManagerを起動してみます。 確かに「APNの設定」というタブがあります。これを選択してみますがリストは空です。 「読み込み」というボタンがあるので押してみますが、何も起きません。 ここで、あることを思い出します。 FOMAのNとPの一部機種では、1度ダイヤルアップをすると次はUSBのケーブルを外して再接続する必要があるという情報です。これはFOMAUSBDriverのサイト内「よくある質問」のページに書かれていたことです。 私の機種はN903i、Nシリーズです。 USBケーブルを一度外して再接続、もう一度先ほどの「読み込み」ボタンを押してみます。 すると今度は、APNの設定らしきものが一覧表示されました! ここから先は簡単でした。 FOMAUSBDriverManagerでAPNの設定を読み込み、変更して、「書き出し」ボタンを押します。 すると携帯電話の中にAPNの設定が書き込まれます。 私はcid 2番のAPNをiij.ad.jpに設定しました。 APNの設定が終わったら、後はMac側の設定です。こちらはいつも通りのダイヤルアップ設定です。 ちょっと違うのはダイヤルする番号が「APN接続用の特殊な番号」というだけです。 私の場合はcidの2番なので「*99***2#」という番号でした。 ユーザー名とパスワードは不要な場合でも何か入力するようにFOMAUSBDriverの説明には書かれていましたが、IIJmioはどちらも必要なので普通に書きました。 これでダイヤルしてみると…つながりました。 念のためAirMacを切って適当なサイトを表示してみると…表示しています。成功です(^-^) でも一度切断してもう一度ダイヤルすると、エラーになりました。 USBケーブルをさし直せば大丈夫です。 こんな感じでなんとか、MacとN903iで384kパケット通信できるようになりました。 FOMAUSBDriverの作者さんに感謝です。 またいつか機会があったら、連続で2回以上ダイヤルできない不具合をなおしたいところですが、不具合をなおすのが先か携帯の機種変更が先かはびみょーなところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.05.07 21:48:32
コメント(0) | コメントを書く
[パソコン] カテゴリの最新記事
|
|