カテゴリ:つぶやき
もう、20年以上も昔のことです。
中学の卒業式に、卒業を分かち合い、おしゃべりなんかをしながら。 一緒に出たかった友達がいました。 彼女とは、小学生からの同級生で、何度か、クラスメートになりましたが。 いつも一緒にいるような仲良しさんでもなかったけれど。 時には一緒にお話したり、遊んだり…普通のありきたりな『友達関係』でした。 だけど、クラスの中には、彼女のことさえ知らない子もいたし。 名前はわかるけど、話したことがない子もいました。 そんな状況の中で、担任の先生はある決断をしていました。 彼女をクラスメートと一緒に卒業させてあげたい。 PTAや他の先生方の許可を取り、彼女は晴れて卒業式に参加できました。 しかし、卒業式当日、うちのクラスの入場の時に、会場がざわつきました。 彼女は、女子の1番前…の子がかかえてくれた写真の中。 当時は前代未聞だったのかもしれません。 もう…。 彼女とおしゃべりもできません。 彼女と手をつなぐこともできません。 なにもかも、不可能となってしまっていたのです。 でも、写真の中の彼女は、とっても幸せな顔で笑っていました。 一緒に卒業できてよかったね。 卒業式の前、彼女を知る女子たちが集まって、声をかけてあげました。 たった15歳で旅立ってしまった彼女。 彼女と遊んだ日々が走馬灯のように思い出された卒業式。 いまでも、色あせることなく永遠に刻み込まれています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月15日 14時34分27秒
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