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2006.09.11
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カテゴリ:こども・家族

もうすぐ誕生日を迎える息子に、誕生日プレゼントの希望を聞いた。

最初は、あれもこれも欲しいものが浮かんできて、迷い迷っていたけれど

「よく考えたら、わからなくなった。」らしく、こちらも悩んでしまった。

この子たちには、何が何でも手に入れたいものって、ないのかもしれない。

これは、幸せなようで、実はとても不幸なこと。

 

長年家族の誕生日には、「みんなで食事」が恒例だったのだけれど、

思えばここ数年、そこに何となくプレゼント付きというカタチが、

定着してしまっっていた。

この安易さにドキっとした。

 

親としてできる子どもへの贈り物といえば、

早寝早起きをはじめとする生活リズム、安定した家庭生活、楽しい食事、

結局そんな小さなことしかないと思う。

 

その子が経てきた、そしてこれからめぐり合う経験を前に、

周囲の人々ができることといったら、本当に限られている。

後になってつくろったり、もう一度やり直ししたりできない子ども期に

その子の傍らで寄り添っていくことの難しさといったらこの上ない。

 

夫は、お風呂の中で、「(野球の)スパイクがほしいな・・・」と呟いた息子のために、

足のサイズを確かめていた。






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最終更新日  2006.09.11 22:17:20
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