レポート
言葉で話そうとするとするとどうしても上手く言えないのでちょっと文章にまとめてみるどうしても自分の存在を許すことができない他人のせいにするのは卑怯だと解っていてもどうしても消えない言葉があるそれは母の言葉「お前が生まれる前にお父さんは事故に遭って お母さんは臨月まで働いて 生まれたばかりのお前をお婆ちゃんに預けて 頑張って働いた」疲れ切って寝込んでいた自分に向かって母が放った言葉母は単純に家の手伝いをさせたかったので幾度となく聞かされた言葉だが自分はそれを聞くたびに『それは私のせいなのか?』『貴女の腹の中に居てごめんなさい』『生まれる前の罪はどうやって償えるのか』と思ったこの頃には既に自分自身が迷惑で場違いな存在だと思っていたからこんな風にしか思えなかったけれど、これが全てではなかった母の言葉は段々と内容が増えていき最終的には「お前がうまれるからお父さんは家を建てる事を決めて 仕事を頑張って事故に遭った お母さんは臨月ぎりぎりまで働いて 生まれたばかりのお前をお婆ちゃんに預けて 頑張って働いた」という一連の物語になっていた物語が最終形になった時『つまりは自分の存在が全ての悲劇?迷惑の始まりだったのか』としか思えなかったもとより自分が存在する事に違和感を感じていたがこの物語は決定的な事実になった自分は受精卵として存在した事から間違いだったのだ存在してはいけない存在だったのだ死にたい訳ではない自分は自分という存在を消したい存在自体を無かった事にしたいのだ