遺の覚書

折角ですので、少しばかり農業のお話をしてみようと思います

ココで書くのは、某有機野菜宅配屋さんの通い箱に入ってた記事だったり、通販や掲示板でお知り合いになった農家さんの話だったりします

一番多かった話題は、やはり『綺麗な野菜』
誰が言ったか知らないが、虫も食わない『綺麗な野菜』じゃないと売れない
出荷しても買って貰えないんです
仕方なく、虫も食わない『綺麗な野菜』を作っていた
さて、誰が誰に向かって悪いと言い切れるでしょう？

次に、傷物の林檎を格安で販売していた農家さんのお話
市場に出荷できない傷物として売られているので、当然見た目は宜しくない
更に無駄な梱包材は使わないようにと、包装は新聞紙で林檎を一つ一つ包んでありました
自分はその丁寧で負担の少ない包装が良かった、とお礼のメールを差し上げましたが
その方の返信メールを拝見して、つくづく気の毒になってしまいました
考えてもみて下さい
20個もの林檎を一つ一つ新聞紙で包むその手間を
それに「みすぼらしい」と苦情を言った方が居る
『綺麗な品物』をお求めなら、相応の額を払って相応の『綺麗な品物』を買えばいいでしょうに
間違っても『傷物で市場に出荷できない』として売られている物を買うべきではないでしょう

ついでにこれは某掲示板(注:2に非ず)でのお話
花卉農家さんの書込
「市場からは『匂いの無い薔薇を作ってくれ』と言われます。皆さんは匂いが無い方がいいですか？」
はて？と先ず首を捻りました
匂いの無い花？...それってどんな需要よ？
思い浮かんだのは『見舞い用』位なモンでして
それにしたって、そんなに需要が高いモンか？
丁度当時お花畑なサイト(何とは言えない；)に出入りしていたので、皆様に尋ねてみた所
揃って「有り得ない」との御回答をいただきました

世間のニーズって？？？なお話でした