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遺の覚書

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2016年09月09日
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テーマ:心の病(7318)
カテゴリ:ココロ
『思想家は 心にナイフを忍ばせる 己を律する為に』

かつて、そんな詩を書いた事があった
今もそれは変わっていない

他者の悪意を責めるのは簡単だ
しかし、その悪意が誰に向けられた物であれ
先ずは己の感情を封じる必要がある
何故なら彼等は「自分の為に」言っているのだ
心のナイフは、あくまで自らの感情を抑える為
その為に己の心が傷付くのは仕方が無い

理解されないという諦観がある

誰しも経験した事以外は、想像でしか認識できない
個人の感覚、感性、経験からの推測しか出来ない
ほんの少しの想像力で、補える範囲は僅かな物だ

けれど
言葉のナイフは深く心を抉る
他者の言動に共感する言葉が、逆に心を抉るのだ

他者を貶める言葉達
その言葉の残酷さ
自分がそれに共感すると
求めていると思われているのだろうか
自分はどれ程の悪意で形成されていると思われているのだろうか

他者を否定する残酷な言葉
それが逆に深い傷として心を抉る
彼等は、その言葉が深い傷となる事が無いのだろうか?

他者を貶める残酷な言葉
同意する事は不可能だ

彼等の言葉を受け流す
それが唯一の手段

己の心にナイフを突き立てながら
残酷な言葉は続く

彼等はそれに傷つく事は無いのだろうか?
自分に合わる為に無理をしているだろうか?

そして今日も
心にナイフを突き立てる





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最終更新日  2016年09月09日 00時48分58秒
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