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カテゴリ:フィリピンな日々
前回足の怪我が化膿して大変なことになっている話をしたが
おそらくこれは長期戦になり、なってしまったものはしょうがないので この状況下で自分は何ができるか? このタイミングで、何故こういうことになっているのか?の意味を考えると共に こういう時でしか体験できないことを考えるようにした。 その一つがヒーラーに診てもらうこと 近所の人に怪我を見せたら最初は何のことを言っているのかよくわからなかったが 「地元のヒーラーに診てもらったら良いよ、私もそれで同じようなのが治ったから」という 内心本当かな?という気持ちよりはこれは良い機会だ面白そうという方がまさり 早速行くことに、こういう機会でもないとヒーラーはなかなか紹介してもらえないし、遊び半分では 診てもらえない ヒーラーのおば様は何の変哲もない家に住んでいて 何の変哲もなく「あ、その傷ね」と近づいてきた 傷口を見たり、触ったりするわけではなく何気なしに 黒い紐を自分の指に巻き付け始め、何やら呪文を唱える そして所々で独り言を言いはじめ、それが確信に変わると それをメモしなさいと言う ひたすら黒い紐を指に巻き付けは解き、独り言を言い メモしろと言い、世間話を交えつつそれが続く ふと「これで終わりね」と突然終わり 慌ててみんなで顔を見合わせながらおば様が言ったことをまとめ始める。 最後に薬は何を呑めば良いのか尋ね、終わり ヒーラーのおば様が言ったことは以下の内容だった 本日午後6時に家の門の外にて 10センタボコイン3枚を天に収め、許しをこうべし ヤモリが鳴く、もしくは風が吹くまでそれをやるべし 以上 後で補足で連れて行ってもらった近所の人に聞いたが それをやっている最中に話かけられても絶対に答えてはならない このことは誰にも言ってはならない 10センタボコインなどなかなか普通持っていないので 彼女が他の人からもらってきてくれ ヒーラーの言う通り午後6時にそれができた ヤモリは鳴かなかったが良い風が吹き、その一瞬だけ雨だか何だかの水が飛んできた 僕がヒーラーの所に行き驚いたのが 天に許しを請いなさいと言われたこと 確かに何でも自分でやってやる、一人でやれると粋がっていたのかもしれない 周りの人に支えられていること、今まで関わってくれた人、人の助けがなかったら 絶対に自分はここまでこれなかった それをこういう形で教えてくれているのかもしれない そして謝るという気持ちもそうだが、感謝の気持ちも沸いてくる 立ち止まって自分の原点を見つめなおすことも大切なんだ 人は痛みや苦しみを味わって、はじめて他人の痛みや苦しみもわかるのか? 様々な伝統文化が様々な国の介入等もあり急速に失われてしまった フィリピンにおいてまだこういう伝統医療ともいえるヒーラーが残っているのが 何よりも嬉しい。 そこには失われてしまった精霊信仰、日本の神道にも通じる八百万の神がいる そして様々な教えや知恵が隠されている お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年07月08日 14時59分47秒
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