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カテゴリ:ドゥマゲッティーのお土産
1980年代のはじめ、わが街ドゥマゲッティーがあるネグロス島は
砂糖の一大供給地であり、砂糖栽培に依存していたのもあり 世界的な砂糖の国際価格の暴落後危機的状態に見舞われました。 日本でもネグロス基金と呼ばれ、募金活動をしていたと親から知らされてか 僕自身薄ら覚えています。 人口約350万人の30%が飢餓状態となり、栄養失調や病気で年間1000人以上の子どもが死にました。 この危機的状況を救おうと立ち上がった日本人達がいます。 「カンパに頼る救援だけではどうしても取り組みが弱い。 現地の生産物を民衆自らの力で貿易し、そこから恒常的に救援資金を生み出すべきだ」 と 島の唯一の基幹作物で、当時それしか生産物らしいものがなかったサトウキビ、すなわち伝統的な製法のマスコバド糖をもって民衆と民衆の直接貿易を1987年より開始することにしました。 飢えで苦しむネグロス島民と食品公害で苦しむ日本の消費者が相互に助け合う民衆貿易が始まりました。 マスコバド糖とはサトウキビをまるごと搾り、時間をかけてゆっくり煮詰め、自然乾燥させ た粉末状の黒砂糖(含蜜糖)です 糖蜜分離も精製もしていませんので、サトウキビに本来含まれている豊かなミネラル、カルシウムをはじめ、栄養素もそのまま含まれています。 マスコバド糖のコクのある味は、煮物などの料理を引き立ててくれます。 すき焼き、豚肉と野菜のコトコト煮にも最高 コーヒーや紅茶にはもちろん、お菓子作りには独特の香りや風味をあたえてくれます。 特にアイスコーヒー用におすすめだそうです(あーー飲みたい!) 地元の特産品を地元の人自らが作り、貿易し利益を生み出していく そこからみんなを救援していく それを考え、実行していった日本人達の心意気に惚れ惚れします。 そして、地元の人と手を取り合って頑張って来た日々を思うと感動します。 こうやってネグロス島があり、このドゥマゲッティーに今住んでいられるのは このマスコバド糖やそれに関わってきた人々のお蔭でもあると思います。 マスコバド糖をこれから個人的に広めていきたいと思います。 ドゥマゲッティーで一番大きなショッピングモール、ロビンソンに マスコバド糖を使ったお土産品ブースがあります。 是非ドゥマゲッティーからのお土産に! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年09月28日 08時05分43秒
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