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カテゴリ:アポ島
アポ島に泊まることはなかなか容易ではない
しかしその容易ではない部分を受け入れることによって 得られるものは大きい 一生の思い出に残る絶景がそこにはある 一生夢見てきたであろう世界がそこにはある。 アポ島に泊まるにはいくつかの試練がある まず一つ目は、予約 この段階で諦める人が意外に多い フィリピン自体ただでさえ、世界的なチェーン以外の ホテルのメールの返信がどうしようもなく遅い 離島であるアポ島は極めて致命的に遅い 1か月前にメールで予約を入れたが返信がいっさい返ってこなかった。 1週間たっても、2週間たってもいっさい返信なし さすがに宿泊間近だったので電話してみたが予約は入っていなかった。 まずはこの試練を越えなくては 2つ目の試練は、電気がない 夜6時から12時までしか電気がなく 12時を越えるとプツンと電気がなくなってしまう。 4月~6月の真夏は特に部屋の中が灼熱地獄となる 外に出るとわりと涼しいが、虫たちと犬やオオトカゲ達に 囲まれる、夜の世界の一員にならないといけない。 暑いのも、痒いのも、怖いのも、闇ともお友達になる。 試練その3、水がない 基本的に水が流れていない トイレは大きなバケツに貯めてある海水を汲んで 自力で流す。 身体を洗う時は大きなバケツに入っている真水を汲んで 自分で体を流す 何ともシンプル、何とも原始的 水ともお友達になろう。 水の有難さがわかる 試練その4、とにかく待たされる すべての行動がゆっくりしているフィリピンだが それに輪をかけて遅い離島 料理は頼んでから30分~1時間かかるのは常に覚悟しておこう 何か頼んでもすぐには解決しない すぐには動いてくれない すぐ忘れてしまう アポ島では時間をまったく気にせず、休日に来たのだから ゆっくりを楽しもう ゆっくり流れていく時間とも友達になれれば あなたは立派なアポ島一時島民 試練その5、アクセスが困難 そもそもアポ島に行くのに 空港から45分ほどかけてマラタパイの港に行き 船に乗り20分~30分かけてアポ島に行かなければならない この船あなどってはならない この時は真夏で風が止まる時期なので 小さめの船で行ったが、風が少し吹き 少しでも波が立ってくると水しぶきをこれでもか! というぐらい浴びる 当然Tシャツはグショグショに濡れ 顔は塩だらけ 滝に打たれる修行並にアポ島到着までひたすら耐える ここを楽しめないとアポ島には辿り着けない まあどうせアポ島に着いたら海で泳ぐんだから ちょうど良い予行練習だ!ぐらいに思ってください。 以上の試練を受け入れることができれば アポ島での滞在は天国のよう 夢のような絶景があなたを待っている 多少のリスクは負わないと良いものは得られない それに見合ったものがアポ島には存在する 水面、空、白砂のビーチがすべて淡いピンク色に染まり 世界がゆっくりと確実に暗闇に向かって進んで行くのが見える その一瞬一瞬の色や光の変化はヒトが死に行く直前の数分の変化に 似ている。 走馬灯のように今までの人生が頭の中で駆け巡る そんな超自然的な現象を味わうこともできる。 アポ島には何もないが、すべてがある お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年06月11日 10時32分24秒
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