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カテゴリ:文学
上巻
平安の巨人空海の思想と生涯、その時代風景を照射して、日本が生んだ最初の人類普遍の天才の実像に迫る。構想十余年、著者積年のテーマに挑む司馬文学の記念碑的大作。 下巻 大陸文明と日本文明の結びつきを達成した空海は、哲学宗教文学教育、医療施薬から土木灌漑建築まで、八面六臂の活躍を続ける。その死の秘密をもふくめて描く完結篇。 昭和五十年度芸術院恩賜賞受賞 以上、中公文庫、各巻の背表紙の紹介文引用。 昨日の古代日本とイスラエルの記事で「空海」と書いた時に、次はこれを紹介しようと決めました。 これは、あくまで司馬さんの小説です。 ですが、「空海の風景」と題されているように、「空海」その人に焦点を当て伝記・評伝でもありながら、その時代(平安初期)の時代史であり、最澄と空海の対話・対立・交渉の描写により顕教と密教の始まりを著した書となり、また、インド・中国・日本の思想をも著したものでもあります。 空海=弘法さん。大師様。 「弘法も筆の誤り」の弘法さんです。 神格化され、日本各地に伝説が残されています。 1978年1月初版発行ですが、改版を重ねて、今も書店に並んでいると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年05月18日 01時20分01秒
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