214457 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ドゥマゲテ(ドマゲッティ)の海を潜る、自然を堪能する、楽しく暮らす

ドゥマゲテ(ドマゲッティ)の海を潜る、自然を堪能する、楽しく暮らす

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

Yuinchi

Yuinchi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

0hry@ Re:フィリピンの平饅頭ピアヤって何?(09/22) あのそれって日本でも買えるのですか
久慈英次@ Re:実はドゥマゲッティ最大の観光地!?(09/18) ドマゲッテ滞在1週間です。 時々記事拝見…
Easton@ Re:マグロはミンダナオ島だけでなくネグロス島でも大量に取れる(03/16) マグロはドマゲッテイ市内でも食べられま…
悪女6814@ Re:重要なお知らせ 新たなジャーニーへの挑戦(04/27) おはようございます☆彡 立秋も過ぎたのに…
2010.05.09
XML
カテゴリ:フランス
朝6時半アルルを出て列車でマントンに向かった。
この地域はコートダジュールと呼ばれ、二ース、カンヌ、モナコなど
一度は聞いたことがある世界的な高級リゾート地帯、貧乏旅行中の高校生の僕には到底縁がないところではあるが、ちょっと行ってみるぐらいならただ、しかもその沿岸の都市
マントンにはユースホステルもあり安く泊まれるのだ。
ちょっとリッチに気分と空気だけを味わおうとマントンに向かった。
しかもここは地中海沿岸、この旅で唯一きれいな海で泳げるぞーと思ったのである。

たしかに二ース行きと書いてある列車に乗ったのだが寝ていたら、着いたのがマルセイユで叩き起こされるということもあったが無事マントンに到着した。
ただ、ユースが駅から遠くしかも今までにないぐらい辺鄙なところにあった。
かなり迷いいろいろな人に聞いたあげく、重いバックパックを背負ったまま
かなり坂を登りけっこう高い丘の上にあるユースにやっとの思いでついた。
何故こんなところにユースホステルを作ったんだーと恨んだが、町を見渡せる景色はすばらしく、周りの自然も心地良い。

ただ、到着が早くユースがあくのが3時間後だという。荷物だけフロントに預け
暑い中汗だくになりながらバックパックを背負って登ってきたので、
「よーし!いっちょ初地中海でバタフライだー!!」と海へ向かった。

マントンの海岸はあまり人がいなく、泳いでいる人はほとんどいなかった。
今まで僕が泳いでいたハワイの海や、セブの海が青春真っ只中の、光り輝く
海だとしたら、ここの海は老年期に入った落ち着いた、今までの人生がつまった
少し物哀しげな海という印象だった。

何はともあれ、海に入り泳ぎ適度に疲れ、水に入った後のあの独特の脱力感のまま
買い物を済ませユースに戻る丘を登った。
丘を登りきったところのキャンプ場の前にレストランがあったのだが、こんなところにレストランがあるんだーとちょっと足を止めたら、ふいに横から声をかけられ一瞬
自分に話しかけられているのかわからなくなった。
今ではどういうきっかけで話しかけられたかは覚えていないのだが、そのまま話がはずみ
荷物を置いたら私たちのキャンプに来たらいいよと言ってくれた。

チェックインを済ませ荷物を置き同じ部屋のスペイン人、スコットランド人、スイス人の
メンバーとサッカーの話などでを少しし、キャンプ場に戻った。
フランス中をキャンプをしながら周っているベルギー人の女性二人。
一人は大学でフランス語教師になるための教職を取っているらしく、フランス語を教えてもらった。
もともとベルギーでは地域によるが、ドイツ語、オランダ語、フランス語が公用語。
フランス語圏ではなく普段はオランダ語ではなしているらしいが二人ともフランス語はある程度理解できるようだ。
それに英語もほとんどの人ができるので、ベルギー人で4、5ヶ国語話せる人はけっこういるようだ。 

名前はジェニーとアンディー、ジェニーは父親がモロッコ人らしく、髪も目も肌も黒い
今まで日本にいるときにはそんなことは感じなかったのだが、髪や目が自分と同じ黒というだけで親近感がわく。まあこうやって歴史上のいろいろな差別はうまれてきたわけだが、
やはりほぼ単一民族の日本にいるだけではそういった問題を理解しようと思っても
宗教の問題と同じようにかなり難しいと思う。
日本という国が世界から見たらいかに特殊かというのは外に出てみていろいろな人と接したりしてみないとわからないことが多いと思う。

アンディーはいかにもという感じのベルギー人。
話すにつれ英語でしゃべるのに疲れたのか、はたまた飽きてしまったのか
口数が減ってきて、ほとんどジェニーと二人で話していた。
そのあたりの態度もすごくはっきりしていて、日本人のようにつまらなくても輪に加わっているという感覚はないように思える。
それが逆に新鮮で、自由でいいなとこの時は思った。

この時僕は17歳、二人は22、3歳ぐらい。
酒に対する興味はこの時まったくなかったのだが、二人が買ってきたワインを一緒に飲もうよと言うので、「ここで日本男子なるもの断ってはいけねぇー」と
人生初のアルコールをここフランスコートダジュールでしかも、赤ワインを
飲むのであった。 
キャンプ用のプラスチックのコップ一つで3人でまわし飲みした時の
この赤ワインの味は今でも忘れない。
その時は正直言っておいしいとはまったく思わなかったが、10年たった今
南仏産の赤ワインを飲むとそのスパイシーな香りがその時の
夏の風景に一瞬帰らしてくれる。
赤ワインはこの時から僕の人生の中で重要な記憶を甦らしてくれる重要なアイテムとなった。
明日は二人はモナコに行くというので、僕も一緒に行くことにした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.05.09 15:09:37
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X