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ドゥマゲテ(ドマゲッティ)の海を潜る、自然を堪能する、楽しく暮らす

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2011.02.28
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まず皆様から「どこを旅してきたのだ?」とごもっともらしい指摘をうけたので、ご説明させていただくと、
今回はベトナムーカンボジアータイといういわばバックパッカ―の黄金ルートへ不覚にも足を運んでしまったわけなのです。
まあ追々読んでいただければわかりますが、僕が観光客がわっさか訪れるところに行くはずもなく、また行ったとしてもまったく違った方向からせめていくのでガイドブックを読むのよりははるかに新鮮な旅を感じていただけるかと思います。

まずはベトナム
ここでは、11年前に僕がこの国を訪れた時に知り合ったハノイ大学の学生に
インタビューをされ、それが学生新聞→若者向けの雑誌→新聞にのり
ベトナム全土へ11年前から5年前に何故だか広まったらしく
その当時はメールアドレスをのせていたのもあり、激しくベトナム人から
メールがきました。
日程的に無理があるので今回はベトナムの南ホーチミンを中心に
そのメールをくれた人達と8年から5年越しにはじめて会うという不思議な
旅になりました。しかもほとんどの人の家に泊めてもらうという
ウルルン的な(古いですかねー?知ってますか?)滞在型の旅になりました。
五十嵐唯がベトナムでー、出会ったーー

まずはベトナムの今や中心都市、ホーチミンから旅はスタートしました。
この都市のパワーはすごく、今の呼び名のホーチミンというよりはまさに
昔の呼び名のサイゴンがぴったりくるようなすさまじい大きな波のようなパワーが引いては押し、引いては押ししている都市
久しぶりに住みなれている国以外で仕事ではない旅人として異国へ降り立った僕へすさまじい先制パンチが飛び込んできた。
まず目につくのが、すさまじい数のバイク、バイク!
これは東南アジアの暴走とも言える運転の中平気で道の真ん中をヒョイヒョイと渡り慣れた僕ですら、恐怖を感じこれは渡れないなーと躊躇する。
 初っ端なからさすが、アメリカに勝った国だと妙に納得させられる。
いやーとにかくバイクの数が半端ではないし、そのギリギリの運転がすごい
いちいちいろいろなことを日本のように気にしていたら、すぐにノイローゼで倒れてしまうだろーなというぐらい、すさまじい。
しかし、ベトナム人の友達に聞くところによると、
僕がその時みたのはベトナム正月ですでに田舎に帰ってしまった人達をのぞいた数だったらしく、普段はもっとすごいのだと聞くとぞっとする。

バイクの波をかわしつつ、思いつくままに町を歩き
やたらと声をかけてくる人達をかわしつつ、町を練り歩く
とにかく、自分がその街に溶け込めるまで、その町の本来の姿が見えるまで歩き続ける。
路地裏のそのまた裏へどんどん入って行く。
外国人などまったく訪れないだろうという裏の裏道へ行くと、自分が
まったく相手にされなく、じろじろと見られることもなく、自然にその風景に溶けこめたように空気は変わることがないのでふと安心する。
僕が歩いていても誰も気にもとめないし、見ることすらない、
この感覚が僕は好きだ。
異国の地で自分は外国人や特別な人間として見られたり扱われたりするのではなく、その場所にその土地に住んでいる人達となんら変わりのないようにそこに存在することができる。

思い返せば、何年ぶりにこうやってただ旅人として異国を旅しているのだろうかとふと思う。
旅の感覚を取り戻すまでに時間がかかった。

サイゴンは11年前そして、7年前に訪れた時よりもはるかに
発展していた、そして物価も急上昇していた
フォーの値段が以前の3倍から4倍へ跳ね上がり、人力車がバイクタクシー
→バイクタクシーがタクシーへと変化しつつあった。
全世界的に観光客が大挙するらしく、観光客にあふれ、それと比例して
いかがわしい人間が増え、やたらと声をかけてくる、
詐欺師がやたらと寄ってくる。
ブラックジャック詐欺というのを目の前で見せつけられ
あまりにもバカバカしいが、なかなかうまくできていて、なるほどと納得させられたが、自分の持ちが金が奪われるのは嫌なのでご飯だけごちそうになり、ころ合いをみて失礼してきた。
さすがに向こうはあわてたらしいが、その後また次のかもを見つけているのにしばらくして出くわし、なかなかしぶといやつらだと妙に感心した。

そうのこうの変な連中とのイタチゴッコとバイクのすさまじい数の中を渡るのも慣れてきたころ、ベトナムの正月は明け
2011年ベトナムはネコ年という新たな年を迎えた
大晦日にあがった花火は僕の予想以上に盛大で20分も続いた。
それはベトナムの発展を大いに物語っていて、これからのベトナムへの期待感を大いに持たせてくれるものだった。
すさまじい数の人と、バイクとに囲まれて観た花火と大晦日のその光景は
ベトナムの新しい明るい未来へに向かっていく希望の光をしっかりと感じられ、僕の胸に残る高揚感はなかなか消えることがなかった。

しかし、僕はこの都会には長くいられないことをその時思い
この大きな発展というすさまじいスピードをそなえた津波のような
都市を後にして、もっと田舎にベトナムという国をより感じられる場所に行きたいと思い、翌日ホーチミンから約2時間のメコンデルタの町、
ココナッツとメコン川クルーズで有名なベンチェーという町の友達の家へ
出発した。
そこから一気にディープな旅へ加速していくことはまだこの時の僕にはわからなく、観光客気分が抜けないままでいた。





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最終更新日  2011.02.28 12:24:22
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