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カテゴリ:カリブ海
このまま勢いに乗った僕らは早朝からコルコバード国立公園の入り口がある
ドラケ湾までの船が出ているとばかり思って、丸半日以上使った大移動で酷使された腰が痛いのをこらえベットから飛び起きた。 しかし、またまたコスタリカの秘境は自分達の思い通りにいかない。 まあまあゆっくり行こうや、と言わんばかりに朝一番のボートの出発時刻が11時発 もう昼やないか! とつっこみたいが誰につっこんでよいのかもわからずその時間に合わせるしかない。 小さな小さな村を散歩するが、どう転んでも小さな村なのである。 でもそれなりに楽しんじゃう僕ら。 村人はすれ違うと必ず挨拶してくれ、話しかけてくれる。(何言ってるかほとんどわからないが) 様々なカラフルな野鳥が飛び交い、バシリスクなども現れ、 小学校低学年の身長はある大きなトカゲが道路を横切る。 その図体に似合わず素早い動くに圧倒されていると、ココナッツ売りのおっさんが、 「この村ではトカゲ食べないからこのトカゲも命拾いしたなー、鶏肉に似ていておいしいんだけどなーー、」とブラックジョークをかます。 朝食をゆっくり食べ、これからの旅程のスケジュールの打ち合わせをして、 コスタリカのドンコリオーネ風ボート乗り場兼レストランのやり手オーナーにドルケ湾での宿泊先の手配を頼み ‘あとは行くだけー、ドルケ湾 向かうはコルコバード国立公園なり!’ 11時になりみんな動き出す。 そうバスもそうだが、11時出発なのだが 11時にみんな準備をしだすので、当然出発は11時20分くらい、まあ ラテンタイムだな、なれっこなれっこ スピードボートで約1時間半、順々に各宿泊先に人を降ろし、僕らは最後の方に降ろされた、灰色のビーチのはじっこにポツンとあるコテージ風の建物 部屋はここから丘を上がり、丘の上に建てられた決して豪華とは言えない山小屋風?掘っ立て小屋風宿泊施設。 ただこの眺めは最高だし、部屋が他に3部屋ほどしかなく静か。 秘境ライフの始まりである。 このエリアの宿はみな3食飲み物等付きのオールインクルーシブスタイル 周りにレストランと言えるところはほぼなく、食材を買えるようなスーパーはない。 (コンビニはある) 毎回朝はおばちゃん達が、夜は昼から勤務の背が高く、その外見とは調子はずれな高い声でスペイン語なまりの英語を話すのっぼさんが作ってくれる。 のっぼさんは話し好きで人なつっこく、特に料理についての質問をすると時にうざいぐらいに説明してくれこっちがわからないと、下の写真のように食材ごと持ってきてくれ説明してくれる。 知っている人は見事おっさん、おばさんの仲間入り、もしくはすでにそのいちみだが、ノッポさんとは昔のNHKの子供番組に出てきた、あのノッポさんに似ているからである。 たしかノッポさんは言葉を発しなかったが、言葉を話すとこんな調子のはずれた高い声なのかなと想像すると噴き出してしまう。 大人にしかわからない話題である。 ノッボさんネタで盛り上がっているところで(ノッポさんがまったくわからない若者たちよすまない)ついでに、これから3日間も苦しめられる恐怖のノッボさんデコボコ料理の存在を知らせておこう。 ノッポさんは何を間違ったか出す料理すべてがオリジナルのコスタリカ風創作料理それがおいしければ良いのだが、何とも不思議な味で毎回ウ――ンと唸ってしまう。 材料を聞いたが最後までよくわからなかったドロドロしていて、ピリッと辛い わりとしょっぱい謎のスープ。 豪快な鳥肉の煮込みに、巨大バナナのフライグラタン風 バナナが甘くかつグラタン風で食感が固く、チーズも乗っていて なかなか見た目と味と食感すべてに裏切られかつ巨大鳥肉の煮込みのあぶらっこさに 食欲がいっきに減退するという優れもの、何でものこさず意外と大食いな僕ですが、 これはさすがに残してしまった。ごめんよノッボさん。 俺にはこの味覚がよくわからん。 豚肉のココナッツミルク風煮込み、何かのフルーツソース これまた豪快な肉の塊に繊細でかつ大胆な味付け 一言で言うと甘脂っこく塩けが足りなく、途中でこれデザート?と言いたくなる不思議な味わい、御飯のおかずにするのはやめましょう。 そんなPURA VIDAな味覚を持っているノッボさんですが、 かなり優しい一面もあります。 他のお客さんの誕生日に何と!手作りケーキを作ってあげ、ハッピーバースデイを熱唱。 そうです、本当は心優しく、人好きな良いノッボさんなのです。 しかし、そのケーキは切り分けられ僕らにもおすそわけが周ってきたのですが、、、 そのケーキが殺人的な甘さなのは言うまでもありません。 今日は結局ここドラケ湾に着いたのが13時を過ぎてしまったので、コルコバード国立公園まで行くツアーが出ていなく、作戦会後の結果、 明日がカーニョ島というところで一日ダイビング、明後日が国立公園に行くことにした。 地球の迷い方ですら地図がまったく載っていないこのドラケ湾、国立公園に行く拠点になるし、空港もある場所らしいのだが、ざっと歩いてみたが周りにはほとんど何もなく 数軒のコンビニ、食堂、青空八百屋、青空雑貨店、バーばんざい、 鉄筋コンクリートの破片をおいただけの危ない橋などしかない。 これからの三日間コンビニまでビールを買いに行くのが僕の日課になり、 高台の上に立つ僕らの部屋の前に椅子を並べ、夕陽が暮れるまでビールを飲み 語るのが僕らの日課になった。 ああ素晴らしき人生よ! PURA VIDA お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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