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カテゴリ:カリブ海
今日はこの旅初のダイビング。
カリブ海デビュー!といきたいところだが、コスタリカは太平洋とカリブ海に挟まれていて今日潜るのはその太平洋側のカーニョという島の周り。 たが太平洋と言っても日本や東南アジアとははるか遠く東部太平洋地域になるので、いつも見ているお魚さん達とは違いどんなものが現れるか期待がもてる。 スピードボートで45分、他に5、6人のお客さんがいるがダイビングをやるのは僕らだけらしい。 ボートはまず島に上陸し、そこで各種書類などに記入し、ブリーフィングをする。最初からあまり期待していなかったが、現地ガイドのブリーフィングは世界中どこでも同じようなことを言っていて、見れる生物もウツボとかサメとかカメとか カサゴ類とか白人の好きな生物ばかりしか紹介しない、そのような生物はまず世界中で存在していて、ここでしか見られないものを見たいのに、まあいいか。 それにしても驚いたのが、コスタリカでもこの後潜るホンジュラスでもメキシコでも器材のセッティングからタンクを背負わせてくれたり、タンク交換まで白人のショップ、白人のダイバーしかいないショップでもほとんどショップ側がやってくれること。 かなりいたれりつくせり。 フィリピンが殿様、お姫様ダイビングとか言って全部やってくれるのを売りにしているが、 実は今の世界的な主流になりつつあるのかな?(その方がお店側もコントロールしやすいし、事故が起こりにくいし、実は自分達で全部やってしまう方が楽なことも大いにある) それに考えてみると、この地域はチップの文化があるアメリカ人ダイバーが主流なのでその現金なサービス精神にもとづく考えが浸透しているのか?そう思うとあまり良い気がしないが。 とにかくタンクを背負わせてくれたり、器材をつけてくれちゃうなんてことまでしてくれるのだが、長年インストラクターをやっている僕にはこっぱずかしく、またもし万が一何か起こった場合は自分で何とかするのが一番確実だと思うので、この器材にさわっている人達が助けてくれるわけではないので、むやみに器材にさわられたくないのである。 カーニョ島の海はけっこう濁っていた。 水温25度から26度。 普段年間通して水温29度から27度の海で潜っている僕にとってはけっこう寒い! ガイドはお客さん僕ら二人だけなのに、おかまいなしに何を急いでいるのかどんどん進んで行ってしまうのですぐ見失ってしまう。 濁っているし、ガイドが先に行ってしまうので写真を撮るのがなかなか至難の業。 ただこんなに濁っているのはプランクトンや養分がこの辺りに豊富にあり、それが固まっているので、おのずと魚達はここに集まってきて群れを形成する。 濁っているので魚の警戒心が薄く手の届く距離ぐらいまで近づいてくる、むしろぶつかりそうでこっちが怖いぐらいいたるところで、いろんな種類の魚がぐちゃーーーと群れていて目の前に魚の壁を形成している。 かなり大きめの人間の慎重に近いもしくはもっとでかい奴も数匹見かける。 名前はわからないが、こいつがヌ――といきなり目の前に現れ、また通り過ぎていく。 手を大きくふると近づいてくるのか、ガイドがしきりに手を大きく振る 手を振るとヌ――、また手を振るとヌ――とどこからともなく集まってくる光景がちょっと滑稽だ。 狭いエリアにかなりの数の魚達の群れ、まるでタイのタオ島のような光景だが それもずっと見ていると飽きてくる。 その群れている魚達もわりとどこでも見える種なので むしろその近くを泳いでいるこのガイドにとっては当たり前の魚達が 僕らの潜っている太平洋地域では見られなく、珍しい。 しかし、透明度が低いと光がうまく届かないし、にごりに焦点があたってしまいピンボケが多い、うまくとれない。 別付けのライトを買ったり、もっと良いカメラにすれば良いが予算がない。 なんとか執念で撮ったバーバーフィッシュ チョウチョウウオの仲間で通常はなんとかチョウチョウウオという名前になるが、こいつだけ何故かバーバー、しかもフィッシュ。 おそらく大型の魚のクリーニングをするので、それが床屋、バーバーみたいだからバーバーフィッシュと名付けられたのだと思う。 魚の名前はたいがいあまり深い意味はないのだー 僕がどうしても撮りたくて、すばしっこくて、警戒心が強く、 ガイドにもおいていかれながら、執念で撮った キングエンジェルフィッシュ その色使いの素晴らしさ、光の加減によりいろいろな色に光る美しさ 模様の斬新さ、もう少し透明度の良いところで見たかったが さすがキング! この後カリブ海でクイーンにも出会うが また違った存在感を見せつけてくれる素晴らしい出会いだった。 一回目のダイビングが終わり、島に再び上陸 そこでランチを食べて少し休んだら二本目に出かける。 ランチは予想通りサンドイッチ、白人がほとんどなのでしょうがないが コスタリカでも米を食べているので何だか物足りない感じ。 それにしてもアジア人などまったく見かけない、何だかでかい人達がこの小さな島にいっぱいいて、別の惑星に来たような変な錯覚をおこす。 二本目は僕らがうまいことがわかったからか、ガイドいわくここらで一番難しいポイントだが一番良いポイントに連れて行ってくれるとのこと。 透明度はさっきよりはましだが、やはりあまり良いとは言えなく 今回は流れがなかなか複雑で時に速い。 カメラを持っている二人にはまたしても過酷な環境。 しかし、入った瞬間にギンガメアジの群れが現れ、かなり近くまで近づける。 水底にホワイトチップシャークが5、6匹じっとしているところの上を通過してきたが おとなしく、あまり大きくはないとはいえちょっとドキドキしてしまう。 昔タイで働いていた時にシミランクルーズのガイドでナイトダイビングをしていたら、 暗闇で背後からガンガン体当たりしてくるものがあるなと思って、ふとライトで照らすと ホワイトチップシャークで、さすがに度肝を抜いた経験があるからかな。 時に強い流れに逆らい、ドンドン行ってしまうガイドにもめげずに進む。 時にカラフルな斬新な模様のバナナマンの日村似の魚にも出会い、過酷な水中観光はハイテンションで進む。 ハイテンションと言えば、ガイドはハイテンションで水底に隠れている エイを必死に教えようとするが、僕らにはそう珍しいことではなく ああわかった、わかったよ、いたねいたね。と素通りしてしまう。 それよりもエイひれと日本酒だよね。 やはり海に潜る、海につかるというのは気持ちがよく、心を豊かにしてくれると思う。 ハワイでも今ですら、何か病気になったらまず海につかってこいと言われる。 海に入ればいろいろついているものがすべて洗いながされ、リセットされる。 ダイビング後すぐに他のメンバーが二回目のスノーケルに行こうとしているので、 僕らも言ってもいいかと聞き、またまた海で遊んできた。 たっぷり海で遊び、その後飲むビールのうまさは言うまでもない。 その後のちょっとした昼寝もまたしかり。 夢の中でも海に潜っていて、あの不思議と安心感に包まれた世界に漂う。 そう母親の羊水の中のような すべてはリセットされ、また新たな世界を作って行く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.03.09 10:21:12
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