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カテゴリ:コタキナバル
2年ぶりに行ってきましたマンタナニ島、当初電気もトイレもなく無人島で
虫やカニに囲まれてテントをはり過ごしたのが懐かしいです。 今では人が住んでいるマンタナニ大の島内にシャレータイプの宿泊施設を建てそれも増築、10棟ほどの部屋があります。 電気も発電機を持っているので夜はそれを使い、WI-FIも飛んでいるのでインターネットも使えます。 もちろんトイレもありますよ。 当初一台もしくは2台のみだったスピードボートも今では5台になり、冷蔵庫もあり、 シェフもシンガポールの料理学校に通っていたインドネシア人のシェフがいるので 中華や日本食もリクエストすれば(調味料や材料が必要ですが)作ってくれます! スタッフも2年前からほぼ総入れ替え、ラフティングのガイドをやっていたスタッフをマンタナニで起用したり、元銀行職員や他業種の人を使ったりさすがに大胆です。 マンタナニ専用のオフィスも新しく作りそのためのスタッフも雇用しました。 まさに急成長!最初はかなり大変で社長からやめたい、誰かに譲りたいと愚痴もけっこう出ていました。 あきらめずにやり続けることが大切ですね。 成長してきた今考えなければいけないことも少しずつ根付いているようです。 僕が当初何度も何度も言い続けていたことが現地の人々の手で形になってきました。 環境に関すること、自然に対するインパクトをできるだけ減らしていくこと、今だけでなく、これからもずっと維持し続けることの大切さ、 本当の意味でのエコはビジネスになり、自分達自身も豊かになれるということ マレーシアは最近ちょっとしたエコというか環境を考えるブームにあるのかなと思います。 マレーシアが最近作り今回上映されていた映画、SEE FOOD(シーフード)というバンブーシャークが主人公の海の生物側の視点で、環境問題特に、海や生物、ふかヒレに焦点をあてたアニメーション映画は海外でも数々の賞をとり、なかなか映画としても面白かったです。 ふかヒレによるサメの乱獲をやめよう運動や木の植林、サンゴの移植なども盛んで現地に住んでいる日本人でそういう団体を運営している方も 「最近何だかすごいんですよ、そういう意識が高い」 「どうしちゃったのかなマレーシア?」と喜びの声をあげています。 そうそういう運動が自発的になってきて、そういう行為が当たり前になってくる、自然にできるようになってくる。 みんながそういう行為を大切なことだと思えるようになってくるというのが目に見えてきて、マンタナニでも珊瑚の移植活動がはじまりました。 以前から珊瑚の移植の話しを持ち出し、計画したり、イギリスからインストラクターを呼んでリーフチェックなどをやったり、講習を受けたりしていたのですが、その時は意識が高まってもすぐにさめてしまい、もとに戻ってしまう、今回のように現地の人が自ら意識を起こし、運営し持続していくことが一番大切だと思います。 そしてそれを何よりも楽しむこと、自分達の手で育てて広げていくこと、 みんなで自ら考えビジネスにもしていくことが大切です。(ボランティアでは限界がある) 何とこの時が記念すべき第一号! 皮肉か以前このボルネオ島を統治していた統治者イギリスから来たこの女性が珊瑚移植者第一号 ライセンス取得コースの最後にやるというのもよく考えているなと思います。 その人にとって一番大切で思い出にも残る瞬間、しかもその移植した珊瑚の成長ぶりを3か月ごとに写真でアップしてメールで送ってくれるとのこと これはまたマンタナニ島にダイバーとしても成長した自分と共に戻ってきたくなりますよね。 残念ながらほんの少しマンタナニ島ははずれていますが、今さらに注目が集まり募金や支援が呼びかけられている、フィリピン、インドネシア、マレーシア、パプアニューギニアなどを結ぶゴールデントライアングルといわれる珊瑚の生息エリア。世界で一番珊瑚の多様性があり、もちろんそれに付随して生物の多様性も世界一 先々月カリブ海エリアの4カ国で潜ってきましたが、サンゴや生物の多様性は断然東南アジアがすごく、マンタナニもかなりの珊瑚の群生、バリエーションが見られます。 そのゴールデントライアングルプロジェクトには、そのエリア内でどれだけの経済効果が出ているのかまたこれから見込める可能性があるのかなども明記してあり、僕らが思っている以上にそういったビジネス性というのはこういった国々では重要になってきます。 アセアンやオペックなど経済、貿易、資源などの国々の結びつきから、こういった貴重な自然を共有する結びつきを国ではなくエリア全体として考え、共に成長していける世界になってくれば良いと思います。 最後に今回は学生の卒業旅行を主にコーディネートしたが、やはり良いとか悪いとか 合うとか合わないとかではなく、何も考えずに一度は海外に出て見た方が良いと思った。 それから見えてくるものもいっぱいあるし、その時はわからなくても後になりどこかでこういう経験は役に立つということもある。むしろそっちの方が多いのではないかと思う。 今回新しいマンタナニのスタッフと話していても、エアーアジアなどのLCCで安く海外に出れるようになった影響で海外に出ている人が増えている。 東南アジアの人々にしてみたら日本などとても行けないような国だったのに、去年行った、今年行くと言う人がけっこういるのには僕も驚いた。 もちろん人にもよるが、そういう人達が新しい価値観を得て自国に持ち帰り、それを自分のものにし、周りに広めていく それはこの国、場所では通用しないと叩かれ、試行錯誤し改良して自国でも使えるようにしていく まさにそのようなことがマンタナニでも見られはじめ、いろいろなことを考え実行していく、失敗しながらも改良しより良い方向に進んで行く。 未来は明るいなと感じた。マンタナニの静かな夜、ビールを飲みながら夜中3時過ぎまで熱く語った新たな仲間達。 頼むんだよ! 僕にはまた戻るべき場所が新たにできた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.04.03 14:13:27
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