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カテゴリ:カリブ海
初カリブダイブに興奮を隠せず早めに起きダイビングに行く準備をする。
昨日よりはましだがまだぬかるみが大々的に残っている道をダイビング器材を担いでだいぶ歩くが楽しみの方がまさりあまり疲れない。 ショップに集合時間より30分早く着いてしまい器材の準備を入念にし、 ブリーフィングをうけ船に乗り込む。 ポイントまで近いので(だいたい10分から20分)一本終わったらまたショップに戻ってくる理想のスタイル。 身体が濡れたままトイレもないボートの上で風に吹かれながら次のダイビングを待っているのは極度な寒がりの僕には地獄なのだ。 ボートが走りだして沖の方に出て行くと海の色は瞬く間に変わり これぞカリブだ!というカリビアンブルーの海が目の前に広がった。 さめるような、これ絵の中じゃないと?と思うくらいの人工的なものにさえ 思えるようなブルー、夢の世界のようなブルー そのブルーの世界の中にそっと僕らはお邪魔し、カリブ海特有の新たな世界を楽しんでいく。 透明度も素晴らしく、太陽の光の入り方がいつもと違い、海の中なのに 光が強く泳いでいるのか飛んでいるのか、空か海か下か上かわからなくなる。 カリブの世界はまさしくブルーブルーブルーの世界。 どんな地味な魚もブルーの線が入っていたり、ブルーの魚が多い ブダイの仲間その名もミッドナイトパロットフィッシュ まさにミッドナイト!真夜中の空の様子、二色のブルーのコントラスト あまりにも周りに溶け込みブルーなので何度撮ってもピントをどこに合わせてよいかカメラが馬鹿になりボケてしまう。 エビまで鮮やかなブルー 何だかおもちゃみたいだが、食べてもおいしくなさそうだな。 やたら目つきの悪いスズメダイの仲間もブルー 「何見てんだよお前!」と今にも怒られそうだからこの辺にしておきます。 相変わらず意味もなく速く、先に行ってしまう欧米人ガイド あれどこ行った?と思っていると この小達がこっちに進むんだよ―と教えてくれました。 まさにみんなでこっちと矢印を作り教えてくれているようです。 この子たちも鮮やかなブルーで海という世界を小鳥のように小刻みに羽ばたくように泳ぎます。 僕が今回のカリブダイビングで最も見たかった魚、その名もクイーンエンジェルフィッシュが早くも登場しました。 まさにクイーンの名にふさわしいゴージャスさと風格。 一瞬時が止まったようなすごいオーラを放ち現われました。 見とれてしまうとはこういうことなのか クイーンがいるならカリブ海には妖精もいます。 フェアリーバスレット 何とも言えないこの斬新な色使い 妖精のように小さく可愛らしい泳ぎ方、動き、この世のものとは思えない色使い、どれをとっても素晴らしいの一言。 しかし、さすが妖精何度撮っても僕のカメラではうまく撮れません。 そのままやんけーとつっこみたくなりますが、なかなかの風格と そのシンプルな配色は意外にこのカラフルでブルーの世界では人目を惹きます。 ダンディーなおじさま風のグレイエンジェルフィッシュ。 今回のダイビングガイドはオーストリア人の女性インストラクター。 女性インストラクターでかつ欧米人ガイドだとだいたいすごく適当な人が多く、お客さんのことはかまわずどんどんおかまいなしに行ってしまったり、 その時の自分の気分次第でダイビング自体をだいなしにしてしまう人がいるのだが、この人はダイビングがすごく好きで自分でもいろいろなところで潜ったり、働いていた経験もあり、熱い人。 この先の旅にも重要となる情報をいろいろくれ、ダイビングの話しをすると本当に楽しそうで止まらなくなる 彼女のおすすめはすべて良く、ちょっとなーと言っていたベリーズはやはり悪かった。 この先も圧倒的にアメリカ、カナダ人やヨーロピアンダイバーがほとんどでアジア人ダイバーなどまったく見かけないこのエリアで 何だアジア人のサルかどうせ英語わからないだろうとそこにいるのに半ば無視されているような感じで接してくる白人や黒人ガイドとは違い 同じ海を一緒に楽しむものとして公平に扱ってくれ、日本のダイビング事情や震災や原発の心配までしてくれ、海をダイビングを本当に好きで愛している人の暖かさ、優しさが伝わってきた。 同じ世界を見、同じ世界で同じ時間を共有する、楽しむ仲間として お互いを尊重し合い楽しむというのが心地良い。 何も変に慣れ合う必要はないのだ。(僕はその変なわざとらしい慣れ合いがどうも好きになれない。) ガイドはその人の人柄が実はもろに現れ、そのガイド次第でだいぶ海の世界の見方はかわってくる。 彼女の繊細さや楽しむことのバリエーション、経験は他の欧米人ガイドとは違い、日本人だからと思ったのか、マクロもいろいろと見せてくれた。 自分が楽しむというのが彼女の一つのスタンスでその楽しみがこっちにも伝わってくるからこっちも楽しくなってくる。 ただそれは押しつけではなく、いやらしくない種類の自分での楽しみなのだ。 「これは絶対楽しいのであなたも楽しいはず」 「私が楽しいのだからあなたも楽しんで、ね?楽しいでしょ?どうどう?」ではなく、 「私はこれを楽しんでいます、あなたも楽しんでもらえればいいけど、」 という見返りのない、無償での自分の楽しみとも言うべきか、すごく自然なのだ。 しかし時としてお茶目でユーモアのセンスをのぞかせることもある。 最初なんだかよくわからなかったが おーーーーー、顔だ 目がクリクリしていて、口が大きいそう、船を運転してくれてた ボートマンの黒人君に似ている! まあ冗談はさておき、今思うと彼女の言う通り、ホンジュラスのこのロアタン島はこれから行く、ベリーズやメキシコと比べてもかなりレベルが高く。 海のきれいさ、良さ、ポイントの近さ、値段、ダイバーの多さ、サービスなど総合的に評価したらここが一番良かったかもしれない。 しかし残念なことに、両替が十分ではなくまた日本円というものが この中米全土でかなり使えないものだということに気が付きはじめ 泣く泣く断念することになった。 この中米地域で潜りたいみなさん、ホンジュラスロアタン島はかなり穴場で 良いところです。 日本人ダイバーはまったく見かけませんでしたが。 きれいな海、ダイビング、海を愛する同志に出会えたことでここまで来た甲斐は十分あり、この先に進む勇気と希望をもらった。 が、明日はじまる予想外の展開にまだこの時二人は知る由もない 生死をかけたハラハラドキドキ大移動。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.04.11 13:30:57
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