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カテゴリ:フィリピンな日々
フィリピンは330年間という長い年月スペインの植民地だった。
その影響は未だに色濃く残り、フィリピンはどちらかというと アジアというよりは同じくスペインの植民地だった 中南米に似ている。料理も例外ではない 今日はフィリピンの中にあるスペインへの旅 とりわけ食文化の旅へいざなおう。 今日作った料理は 左からEnsaladang Talong(エンサラーダン・タロン) 名前からしてスペイン語そのままにフィリピンの言葉をくっつけた まさにハロハロ言葉 ずばりそのまま、ナスのサラダ すりおろしショウガやナンプラー、お酢が使われているところがフィリピン独自のアレンジというところだろうか。 さっぱりとしているがしっかりと野菜が味わえ、唐辛子のアクセントが食欲をそそる。 これからの季節にピッタリ 同じく元スペインの植民地でフィリピンとの親交も深く、ドラマもフィリピンで ブームを巻き起こした、メキシコで買ってきたチリソースを入れたらなお一層おいしくなった。 右はアプリターダ OX Tongue Afritada 牛たんのトマト煮込み。 スペインの影響から牛たんを使った料理もフィリピンでは いくつかあり、日本よりも全然安いのでお手軽に高級感に浸れる。 牛たんは近所のスーパーでは売っていないので、牛すね肉で代用しました。 アジア料理というよりは、やはり欧風ビーフシチューといった感じ。 今日も赤ワインがススミマス。 フィリピンではパン屋さんがどんなに小さな村にもあり、 朝食やミリエンダというおやつの時間(これもスペインの名残だと思う) にはみんなパンを食べる。 日曜日は家族の日。 教会のミサに家族で行き、洗濯機など使わず、家族総出で洗濯、掃除 料理を作る。 夕食はみんなそろって食べる。 正しい家族のあり方がそこに存在している。 ファミリヤ(家族)は何よりも大切なものであり、その頂点にはママがいてママの 言いつけは絶対だ。 ラテン文化がここにはある。 大家族とりわけ小さな子供たちが多い中に囲まれ 血のつながりも国籍も違う僕を、「YUI伯父さん」として違和感なく受け入れてくれる 家族、 客人としてではなく、同じテーブルを囲んでみんなと同じ物を食べられた時の うれしさは今でも覚えている。 フィリピンはいろいろな国に入れ替わり立ち代り支配されてきた年月が長いので その歴史から自然に身についた客人をもてなす術というものか 客人は自分達よりも良い物を食べてもらい、自分達は隅のほうでこっそり食べる もしくは客人が終わってから食べる。 これは言い換えると、一線をひいていてなかなか真には受け入れてもらえない。 この同じテーブルで同じ物をみんなで食べることがどんなに重要なことか どんなに言葉が話せて毎日のように通っていても一年近くかかった。 みんなで食卓を囲んで食べた記憶というのは、その何とも言えない温かさは いつまでもいつまでも自分の心の記憶として残っている。 フィリピンの家族の温かさは、是非今の日本人にこそ体験していただきたい。 何が大切で、何のために働くのか、何のために生きていくのかが シンプルに直接肌で感じられると思う。 あなたにとって何が一番大切ですか?という質問をフィリピン人にすると みんなが口をそろえて言う「そりゃーファミリヤ(家族)さ、お金だってそのために 稼ぐものだろう!?」 フィリピンのファミリヤに会いに行きたくなってきた お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.06.24 08:58:15
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