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2010年01月17日

“よみがえれ、宝の海”

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91716)

カテゴリ：読書

“よみがえれ、宝の海”

　最近は読書にハマっているのですが、現代の社会問題を短くまとめた岩波ブックレットはとても読みやすい本

です。
　今、もっとも興味を抱いている環境問題に関するものもたくさん出ていて、少しずつ読んでいます。

　今回は、
“よみがえれ、宝の海”
です。
　この本には、有明海・諫早湾～不知火海・球磨川と漁民たちという副題がついています。
　諫早湾の干潟の潮受け堤防による淡水化計画は、大きな社会問題として取り上げられました。
　でも、その実情はよく見えていないのが現状でしょう。
　この堤防による漁業被害は凄まじいものがありました

　けれども、それは干潟の貴重が自然が失われてしまったという証明なのです。
　干潟にはムツゴロウを始めとして、様々な生き物がおり、生態系を維持していたのです。
　さらには、水質浄化にもとても役立っていたのです。
　それが失われたこと自体も、残念でなりません。

　さらには、行政の滅茶苦茶な事業推進です。
　計画したら、何が何でも推し進めようとする姿は醜さそのものです。
　その上、環境アセスメントと称する専門家の「被害は最小限度にとどまる」という決まり文句

で事業がスタートするのです。
　この専門家の名前を公にして糾弾してやればいいのです。
　全く責任をとらないし、専門家とは言えませんよね。

　高度経済成長の始まる前である50年程前までは、自然の満ち溢れた素晴らしい国土だった日本が、公共工事という人為的な害によって、汚染にまみれた国に変わってきてしまったことも寂しい限り