情報化社会への対処 2
情報化社会への対処 2 藤本 肇 先生一・意識層=意志「新しい皮質または顕在意識ともいいます」と 無意識層「観念または古い皮質とか潜在意識ともいいます」とは緊密な関係を持っていますが、考え方が対立している時には通常では勝利者は観念であります。人間の行動は、本能的に動くのです。二・意志と観念との考え方が対立している時には、観念の力は意志の力の二乗に匹敵します。三・意志と観念が同一方向に協調している時には、そこに生じる力量は和ではなく積となります。「なにをしても楽しく、希望に燃えて来るのです。」四・観念は、自己または他人によって誘導する事が出来るものです。...自己暗示を繰り返すことによって方向を変える事が大切です。一度や二度では簡単には変わりませんが、これが一種の催眠暗示につながるのです。また心には四つの作用があるといわれています。1私はそう想像する。2私はそう思う。3私はそう信ずる。4私はそうなってしまう。この四つの心の流れがもっとも大切です。ですから私は、感化力は信頼と共感が生れたら、偉大な力を発揮すると思います。自律神経は、この分野に相当影響しているのです。そのためには、この神経を安定させなければなりません。それでは、その方法について述べてみます。これを私は「自律神経安定のための呼吸法」といっています。自律神経失調症の方の心が安定することは、意志層並びに検閲層の緊張がとれて弛緩し、無意識層に働いて行きやすくする為に行うことなのです。ではその方法は何かというと「まぶたを閉じる、まぶたを閉じられるという事は心の安らぎを得る事であり、脳波が落ち着く」ことなのです。それから、鼻から静かに息を吸って口からゆっくり静かに吐く。そして、呼吸に心を集中することです。毎日五分から十分くらい寝る前に続けて戴くと、心が安定して脳波も安定し、低くなってシータ波とかデルタ波になっていきます。シータ波は、波長が4ヘルツから8ヘルツ位であり、10ヘルツ以下になると雑念が除かれ、自然治癒力が強力にはたらいて体力が活性化され、血液もアルカリ性となり、病は快方に進むと言われています。シータ波にまでなると、超能力が発揮できるといわれています。瞑想にも、色々な段階があると思いますが、一般に行われている瞑想を練習してもなかなかデルタ波にもなりにくく、ましてや、シータ波に高めることは更に難しいといわれています。脳波の種類と心の状態について まず、ヘルツとは一秒間の脳波の振動数を表わした指数です。1 ガンマ波は、振動数が30Hz以上で 交感神経が緊張し興奮している状態です。2 ベータ波は、振動数が14Hzから29Hzで、活動中とか仕事をしているときに発します。3 アルファ波は、8Hzから13Hzの範囲でリラックスしている状態です。4 シータ波は、4Hzから7Hzであり、深いリラックス時に現われます。 5 デルタ波は、0,4Hzから3Hzの範囲で、熟眠時に現われる状態です。6 0.3Hz以下は無の状態ではないかと考えられています。 以上の六段階に分けられています。 エゴ的(自我)発想を起こしますと、脳波はガンマ波、ベータ波になるといわれていますが、発想の転換をして現在の行動とか考え方を肯定して、心が落ち着いてきますと、すぐにでも10Hz以下になり、感謝の気持ちを続けると6Hz前後になるとかんがえられています。「藤本藥局では、感謝という言葉を口癖のように使うことで、習慣づけの試みをされているという事です」およそ、人間の体は常に酸化還元の働きによって体を養い、成長から老衰までの過程をたどっていると考えられています。酸化が過ぎると過酸化の傾向に走り老化は早まってきます。還元(アルカリ性化)に傾くと、抗酸化されて若返る傾向になります。従って、老化防止には毎晩5分から10分位「自律訓練の呼吸法」を実施していったらよいのではないかと思います。エゴをなるべく少なくして自然と良心に合うような考え方、生き方をすることによって人間愛に満ちた、感謝の気持ちをもった自我没却の心を生じさせたいものですし、お客様に対しても指導できるようになれば素晴らしいと思います。脳波をアルファ波、シータ波、デルタ波にしましょう。「自律訓練の呼吸法」をしていきますと、意識層及び検閲層の緊張が緩んで、直接、無意識層の深層心理の分野に情報が入ってきます。最初に記したように、自己暗示とは、半分は自分の耳からその情報が入ります。無意識層に固定させるのです。私は患者さんに限らず、自分に心を安定させて良い言葉を何回もいうことを教えています。 たとえば、「僕は良い子になる、良い子になる」と二、三回繰り返して寝るのです。体が弱ければ健康になるとか、胃が暖まってくるとか、頭がスッキリするとか、繰り返し自分に問い掛けるのです。 これを私は「呪文をかける」といっています。「呪文を教えて上げましょう」といって、寝る前に毎日、毎日三回唱えて寝て下さい、と教えるのです。 人は意識の世界ではなくて無意識の世界におきた事で心が高鳴り踊ることがよくあります。そのような事は数え切れない程我々の生活の中で多発する事ですが、何も楽しい事、嬉しい事だけを思い出しているのではありません。 記憶というものは一度感じたら忘れることはないのだそうです。ですから、無意識層は記憶の宝庫だといわれていますが、実は悪い記憶も中にあるのです。ある回路を刺激すれば様々と甦ってきて不快な思いをするだけならまだ良いのですが、それが原因になり脳波を乱し病になる事も有り得ますし、心を苦しめノイローゼ等のトラブルを起こしてしまうこともあります。従って、無意識層に入り込み染み着いて離れないものを洗いながさなければならないのですが、その事を催眠暗示によって永久に忘れさせる事が出来るのです。自己暗示で例えば「私は今まで苦しかった事、辛かった事は、再び思い出す事が出来ない」と自己暗示を呪文で唱えるのです。 脳波が高ぶっているガンマ波とかベータ波位の段階では、理性の層である検閲層が見張っておりますので忘却できません。普段、考える事は全て意識層に関連してきます。ワンポイントとして軽い飲酒とかリズムは意識層の緊張を解きほぐす材料になるようです。世の中にあるものをうまく活用すれば、人間は楽しく生きる事が出来て、尚且つ健康になれるのです。日常生活の中でどのように考え、人とお付き合いをしていったらそのような心を持つ事ができるのでしょうか。この事は皆さんが店頭でお客様にお話になる材料を御自分で造る練習と考えられて、日常に実行してみる事が大切であろうと思います。それには、•1. 相手の長所を伸ばすことです。自分も他人も、全て人の短所は目をつぶって、長所を褒める事です。このことが短所を抑えることになるのです。その時脳波は大体十ヘルツ以下のアルファ波になります。しかし、欠点を指摘されますと、20Hz以上の脳波がでますので、欠点を指摘して改善させようというのは、多くの場合間違いで、長所を伸ばすのが一般には正しい方法であるといえます。自分中心ではなくて、常に相手の気持ちを考えて差し上げる広い気持ちを持つ事が自分を楽しくする秘訣です。•2. 感謝の心を持つことです。この気持ちを持てるようになると、脳波はシータ波の六ヘルツ前後になり、深いリラックス時のような気持ちになります。•3. 信頼です。これはなかなか難しいことですが、この事は相手の為に誠心、誠意何かをしてあげる事です。感謝の念を持たない人は心が判らない人ですから、相手にせず商売上でも、また個人の上でも近づかない事です。無心になる事です。怒ったらあなたの損ですから、私は人に喜ばれる事に喜びを感じるように心がけています。宇宙学では、御法度の心というものがあり、これを脳波計で測ってみたら、全部20Hz以上出ているのです。 その感情は、怒り、不平不満、心配、イライラ、セカセカ、憎しみ等、心穏やかでない気持ちなのです。これが一番寿命を縮めて、病気になる原因なのです。私達の日常の心構えはどうしたら良いのでしょうか。それには三つのポイントがあります。1 どんな事でも肯定して感謝し、前向きに発想するクセをつける事。2 常に謙虚に学ぶ習慣をつける事。3 常に人間性を高める努力をする事。 実行する努力をしましょう。 人間性を高める為には、人間が本来持っている特性を高めれば良いのです。1 人間は地球上のあらゆる動植物のDNAを持っていますので、地球上の全てに対して責任があるという事です。ですから、地球上の全てに対して責任を持ち、全てを大切にする事が人間性を高める事になるのです。2 人間は使えば使うだけ良くなる理性的な頭脳を持っているという事を理解しましょう。ですから、本能や感情だけではなくて、理性的に考えて生きれば良いのです。好き嫌いは情動的ですが、変える事の出来る分野ですから、全て好きになろうという理性が働くよう努力していくべきだと思います。そこに「自律訓練の呼吸法」が必要となるのです。3 人間は、その思いを実現できる地球上で唯一の生命体であるという事を考えてみる必要があります。このような考え方を常に思い、良いプラス発想をすべきです。 この三つを実行していくと、必ず人間性は高まります。人間愛と感謝する心を持ち、自我をなくす、即ち、超自我の心境になるように努力していけば、確実に脳波を低くすることができます。低くなればなるほど創造性が強くなり、直感力が働いて色々な事がわかりやすくなり、思う事が実現出来るようになるのです。 我々の本質は創造主の分身なのです。全ての事知っているのです。今まで記した事を踏まえて、質素に、単純に、暖かく生きた方が幸せを勝ち取ることができるのです。偏らない心、こだわらない心、あるがままに、なるがまま、自由に生きる暖かい心を持ち、常に人の事を考え毎日を暮らしていくことです。自然に楽しい、美しい、豊かな人生にしましょう。