自然の理薬局 西田達生先生講演より
この先生との出会いが大きく 私の方向性を変えてくれました。 まず私は親がやっていた漢方薬局をつぐ為に、漢方の勉強をしようと薬大に進みました。そのなかで大学時代に藤本肇先生に出会う縁に恵まれた事は、私にとって素晴らしい出来事でありました。 20年前に今とは別の所に開局していた頃、親が保証人倒れをしまして若くして莫大な借金を抱えてしまいました。今思えば壮絶な社会人生を出発する事になったのです。今回はそこからどう抜け出していったか、何を学んだかという事をお話させて頂きます。まず借金をからってはじめに考えた事は、何で自分ばかりが苦労させられているのか、どうしてこのような状態になったのかが知りたいと思いました。運命が知りたくて四柱推命・姓名判断をはじめ色々な学問をしてみましたが、全てマイナスの事ばかり書かれている事に気付きました。〔ある程度の運命は分かってもそこから抜け出す手段が書かれていない〕そこで次に様々な宗教にも目を向けてみましたが、多くのものは他者を否定し、自己を絶対視していて、キリストや釈迦が唱えていたものから、大きく外れていっているものであると感じました。この葛藤のなかで私が掴んだもののなかで、本物しか信頼してくれなくなりつつある現在の顧客の目に答えるものが、何かあると信じています。それは次のようなものです。 1 悩みは自己中心の考え方から発生する・他の為に役に立つ事・相手の事を考えていれば悩みにはならない。2 徳のあるものの周りには、徳のあるものが集まって来る。3 人間は助け合う為に生きているのであって、対立し合う為に生きているのではない。4 一日一日の目的を、更に人生の目的を見つける。5 全てこの世の中のものは循環している。命の親が全てを回している。人は自分で生きているのではなく、生かされている事を理解する。例えば心臓は心臓の為だけに動いているのではなく全体の為に働いている。人間も自分の為だけに生きているのではなく、他の為に生きているはずである。そう考えれば自ずと悩みは軽いものになるはずであるし、人に対して善をほどこせば善として、悪をほどこせば悪として自分に帰って来るという生き方が出来るようになる。6 助け合い役に立つ喜びを感じてもらう。生きる喜びを感じてもらうように努力する。人生という旅行にこの世に来て、良かったというものを収穫して帰ったほうが恨み、妬み、嫉みなどを収穫して帰るより素晴らしい事であるし、同じ生きるならばそうあらなければならないと思う。7 苦しい時に助けてくれと言えば言うほど助からない。他に対して何かしてあげようというものを増やして行くと必ず変化がもたらせられる。『一つの変化は三ヶ月が目処であるようです。それは形を作るにも最低三つの角が必要であるからです』このような事が大まかな私が出した結論であります。こられの事を考えながら生活をし、借金を返し終わりました。そしてそれで借金返済の為に作った店の目的が達成されたという事になりましました。そこでその店は一端閉めて自分自身が次に進む為の店を作り直したのです。それは何故かといいますと目的に対してのスタートという所はあたかもボタンのかけ始めの部分と同じで、この場合借金を返す為の店でそれは何時までたっても借金を返す為の店でしかない、本当に自分のやりたい事をやる為の店にはなり得なと思うからです。そして今度の店で実践している事は、人間はマイナス発想が多すぎる。プラス発想に転換して頂く。患者さんを助けたいと言う親の目をもって、その人の体に一番合った薬を選んでさしあげようという事です。・・・・せっかくの人生旅行です......良かったという観念を収穫し、助け合い生きる喜びを感じる為に生活をしてみようではありませんか。