棗(なつめ)
棗(なつめ)植物園で漢方薬に使われるなつめの木を見つけました。 なつめの実を大棗(たいそう)とよびます。 大棗の味は 甘平 心腹邪気を主どり中を安んじ脾を養い、十二経を助け胃気を平し九竅を通じ、少気少津液身中の不足大驚四肢重きを補い百薬を和し、久服すれば身を軽くし年を延ぶ。大棗に緩和の効あるものとみゆ、又大棗には血の循りをよくする働あり。(新古方薬嚢より) 大棗が配合されている処方は胃苓湯、越婢加朮湯、黄耆建中湯、黄連湯、葛根湯、葛根湯加川きゅう辛夷、甘麦大棗湯、帰脾湯、加味帰脾湯、桂枝加芍薬湯、桂枝加芍薬大黄湯、桂枝加朮附湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、桂枝湯、呉茱萸湯、五積散、柴陥湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、柴胡桂枝湯、柴朴湯、柴苓湯、四君子湯、炙甘草湯、小建中湯、小柴胡湯、小柴胡湯加桔梗石膏、参蘇飲、清肺湯、大柴胡湯、大防風湯、当帰建中湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、排膿散及湯、麦門冬湯、半夏瀉心湯、平胃散、防已黄耆湯、補中益気湯、六君子湯などでとてもよく使われる生薬です。さらに、なつめの仁を酸棗仁と謂う・酸棗仁味酸平・熱を収め、氣を平にするの効あり、故に不眠に用いられる。酸棗仁湯に使われます。酸棗仁湯は不眠のほかにも気持ちがイライラとして落ち着かないものにも応用されます。久しぶりに漢方色の強い内容に自己満足です(爆)