原因と結果
原因と結果 教えて頂いたこと44 運命に働く大自然の「原因・結果の理法」を理解せずに暮らしていると苦しみが多くなります。人生に働く運命的力と働きは全ての生物にとって実に重大なものです。それによって人生が大きく変わるからです。交通事故にあうか会わないか、ガンになるかならないか、自分の人生を変えてしまうような人や出来事に巡り会うかあわないかなどの運命的事柄は実に大切な要因であり、人間にはどうする事もできないのであります。親が子供をつくるのではなく、大自然から、子供を授けていただくのです。全ての生物の成長に最も必要でプラスとなる運命・環境をお与え下さるのです。全生物にそれぞれの行いを種として必要な運命・環境を与えて下さるのです。全ての生物の生存行為とは、必要な事をすることです。医者は患者に必要な処置を施します。政治家は国にとって必要な政策を行い、企業は人々に必要な品物を提供するようにしています。先生は生徒に必要な事を教え、生徒に必要な指導をします。親は子の成長発展に必要な行いをします。食べ物を与える事も、着物を着せることも、学校へ入れることも、小遣いを与える事も、結婚させる事も全てが子にとって必要だから行うのです。成長発展にとって必要な事を大自然を通して与えて下さっているのです。人間の肉体をこの世に生存させるにも、眼が見え耳が聞こえ口がきけて、手足を動かせるような人間としての肉体的体をつくり、この体を維持する為に心臓を鼓動させ血液を循環させ、一秒間に五千万もの細胞を新陳代謝させ、更にその他にも肉体的生存に必要なあらゆる事を行ってくれているのです。必要性を充たしていく大自然の掟を「必要性の原則」といいます。どの様な運命・環境を経験させることが必要かは、それぞれの霊魂が肉体的に生存行為として実際に行った「行いの種」によって決まります。つまり、人生の行いという事が原因となって運命的結果が与えられるのです。生命ある全ての生物は、自由意志の使える範囲は大小違いますが、能動的に自由選択ができるのです。だから、自分の自由選択の意志で行った人生の行為は全て運命・環境にはえてくる為の「行いの種」なのです。自分の運命・環境にその様な結果が現れてきた以上は、誰が何と言っても、どう信じようがどう思おうが、自分の蒔いた運命的原因の結果なのであります。従って、誰の責任に転嫁する事も出来ません。自分で蒔いた「行いの種」は自分の責任として実際の行いによって刈り取らなければなりません。誰を恨んでも怒っても何の解決にもなりません。他の人や運命のせいにして恨んだり怒ったりすれば、よけいマイナスの種が増えるだけであり、損をするのは結局自分自身なのです。「原因・結果の理法」とは、運命的な事柄に当てはめれば、実に厳しいともいえますが、しかし、こんなに有難い事もありません。自分自身が努力して神理に適ったプラスの行いの種を蒔けば、如何なる運命・環境も絶対にプラスにすることが出来るからです。 原因・結果は永遠普遍なる絶対的な、大自然の真理法則なのです運命・環境に働く原因・結果の力と働きを信じられるとか、信じられないとか言っているのは、未だ「原因・結果の理法」が悟れていないからです。 「原因・結果の理法」を悟り、より良き人生の行いの種を自分自身の為にも、子孫の為にも蒔いていくことが大切です。人類の進歩発展とは、親達が次の時代の子孫たちにプラスとなる遺産を残していくことなのです。その中で最も大切なものは、親達が子孫へ残す運命的財産であります。子供たちがこの地球という肉体的生存の材料を最大により良く活用して、より素晴らしい人生と生存の喜びを味わうことが出来るような運命的財産と徳と力を残してあげる事が最大の宝物です。大きな建物を残すよりも、子供たち自身がそれ以上に立派な建物をたてることができる運命的財産と徳と力を残すことの方がずっと大きな価値なのです。何故なら、地球は今までも存在してきたし、人類が破壊しない限り次の時代も存在し続けるからです。