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『新人作家杉浦李奈の推論IX』
早くもシリーズ9作目、今までは芥川や太宰の様な文学だったり、クローズドサークルとかのミステリー手法だったりが副題についていて、本編もそれがテーマになってたのですが、本作は「人の死なないミステリ」が副題。 いろんな意見があるかと思いますけど、「人の死なないミステリ」は著者の松岡 圭祐氏が、「万能鑑定士Qの事件簿」が切り開いたジャンルだと私は勝手に思ってます。 本作では、この「人の死なないミステリ」というのが、テーマというよりも文壇の現象として取り上げられ、純文学と商業主義出版の抱える自己矛盾と真正面から取り組んでいます。 ミステリの部分もその純文学と商業出版のぶつかり合いがうまくカモフラージュしています。 『新人作家杉浦李奈の推論IX』はちょっと内容に触れるとすぐにネタバレになってしまうので、あまり書けないのですが、ミステリ以外の部分も相当面白い作品です。 皆さんに全ての良きことが雪崩のごとくおきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 26, 2023 11:30:33 PM
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