モロッコ紀行 9 (ドイツ生活 30)
ワルザザードの街でレンタカーを借りる。さあ、モロッコを走り抜ける風になろうではないか。いくぜ!バカンポ!ん?どした?早く乗らんか。「なぁ・・・本当に大丈夫なのかぁ?」くどいぞ!バカンポ。大丈夫かどうかは、走ってみんとわしにもわからん!目的地までの経路については心配していなかった。地図を見たところ、実にシンプルで、トドラ谷へ向かう道も、マラケシュへ戻る道も、ほぼ一本道であったからだ。が、問題は道幅や路面状況。加えて、マラケシュに戻るには、来るときに超えたあの「アトラス山脈」の崖っぷちの道を行かねばならぬ。そのへんがちょっと心配カナーっと。ま、なんとかなるって!乗れ!バカンポ!置いてくぞ!市場に売られる子羊のように、バカンポ君は悲しい目をして車に乗り込んだ。出発。車は快適にモロッコの街道を走る。う~ん、こりゃ楽しいぞ!なにしろ、バスなどで移動するのと比べ、「自由感」が違う。止まりたいところで止まり、また好きな時に走り出せばいいのだ。いくつかの小さな町を抜けると、道は荒野の一本道と化した。その景色がものすごいのだ。見渡す限りの地平線である。車を止め、しばし呆然と眺める。雄大。ひたすらに雄大。「すげえな。いくら北海道が広いつっても、さすがにこんな景色は見たことないな!」「うん。すげえすげえ。ちょっと感動したじゃ~」バカンポ君もめずらしく感動。しかし・・。右の写真、彼は雄大な景色に身をまかせ感動を味わっている男、ではなく、「ついでに立ちションをする男」である。 写真では、なかなか伝わらない。 気持ちいい風も吹き抜け、 わしらはすっかり上機嫌である。う~ん、いい旅である。わしとバカンポ君は、存分に景色を堪能することができた。ワルザザードからトドラ谷へ向かう道。これ、かなりおすすめポイントです。 さらに走ること2時間あまり。 我々は、目的地「トドラ谷」に到着。 これまた絶景。 モロッコのグランドキャニオンってところでしょうか。 「な?来てよかっただろ?」 「うん、すげえすげえ。来てよかったじゃ~」 おお!バカンポ!モロッコに来て初めて、目が 輝いてるぜ! 旅をしていて「最高!」と思える瞬間。至福の時ですなぁ。さあ、マラケシュに帰るとしますか!ブログランキング←飽きた?ねえ飽きた?でもまだまだ続くモロッコ編