「風の国」
「朱蒙(チュモン)」に続く、高句麗のその後2代目ユリ王の時代の話を描いた作品「風の国」。もう随分前に観終えたんですが、なかなかレビューが書けませんでした。(レニュー書くのは苦手なんです)ようやく書いてるですが、ねたばれもあるので注意して読んでください。また記憶が遠のいているので間違いがあればご指摘くださいm(__)m「朱蒙」のレビューこちら。高句麗を滅ぼす元凶としてユリ王の息子として生まれたムヒュル(ソン・イルグク)は王の息子としてではなく、壁画師のもとで平民の子として育てられる。実兄である兄ヘミョン王子を慕い、そのヘミョンを見殺しにしたと思い込んで、ユリ王を憎み、敵国の扶余の黒陰となり、そこで天敵のトジン、愛する人ヨンと出会う。そして高句麗の王子となり、歴史を揺り動かせる大きな存在となる。チュモンの息子であるユリ王。その息子にチュモン役のソン・イルグクが再び抜擢されたというおもしろいキャスティング。やっぱりソン・イルグクは歴史ものには欠かせない存在と言っていいほど、素晴らしい演技をする。迫力ある演技、眼力、凄みのある声、とにかくかっこいい。またライバルであるトジンにも感情移入しました。トジンもいい人で悪い奴ではないんですもん。暗い過去があるせいか、陰を持った人。そのトジンが好きだったヨンがムヒュルと恋仲になる。トジンのヨンへの思いは一途で切なかった。特にムヒュルとヨンの子供を自分の子のように見つめる姿が印象的でした。またムヒュルの友マロもいいやつ。マロの最期は泣けましたね。ムヒュルを信じ続け、強い信念を持った人でした。ラストのムヒュルの言葉が「風の国」の意味を明確にしてくれたような気がしました。印象に残る言葉です。音楽もよかったです。風の国 オリジナル・サウンドトラック以下個人的要望ですが、韓国歴史物を観出したら、日本の作品が薄いものに感じてなりません。どうして日本ではこのような歴史物が作られないんでしょうね。大河ドラマも最近はすごく表面的にしか観れないし。売れっ子タレントを使えば視聴率が上がるという安易な考えはやめて欲しいです。今はまたソン・イルグクが出演している「海神(ヘシン)」を観ています。「風の国」と同じ監督の作品でもあり、ソン・イルグクの出世作でもあります。