滋賀日帰り旅行@佐川美術館
8月11日、台風が通り過ぎた後の晴天の日。滋賀に行った目的は「佐川美術館」。水庭に浮かぶ建物。水の音が涼しげに聞こえる。水の周りを囲む緑。それらを覆い囲む晴れ渡った空。うっとりしてしまう景色が広がっていた。一番に行きたかった「樂吉左衛門館」。階段を下りていくと暗闇。光に照らされて浮かび上がって見える樂焼の美しさ。樂吉左衛門の茶器は渋いけれど、あでやか。その作風に主人も私も惹かれた。何度も何度も館内をまわり、茶器に見入り、気に入った作品はメモした。同じものを美しいと思える人が横にいて安心する。暗闇の中でこそ光が美しい。光があってこそ、暗闇が美しい。葦のむこうに見える茶室は予約制。入れないとなるとなおさら気になる。とりあえず館内のコーヒーショップで朝食をとる。フレーバーティーの優しい味わいにほっとする。続いて、絵本展、平山郁夫館、佐藤忠良館を観る。絵本の絵は楽しい。特に気に入ったのはスズキコージの絵。切手や雑誌の切抜きを使った絵はおもしろい。佐藤忠良のブロンズ像がよかった。これまで彫刻はあまり興味がなかったが、この人の作品で見方が変わった。帽子をかぶった女性、マントを着た女性の作品が特にこの作者のセンスの良さを思わせる。これらの女性は衣服をすべて身にまとっていない。全裸のブロンズ像よりもモダンで粋だ。自然の中に置かれた彫刻。窮屈な部屋の中に置かれるよりも解放された美しさがある。観終わった余韻のままにこの文を書きました。気持ちがかなり入ってしまったようです。次回はがらりと変わってグルメ、お土産編と続きます。