太った火曜日、灰色の水曜日
青空をバックに。今日から、シドニーゲイ&レズビアン・マルディグラ(同性愛者のお祭り)月間が始まりました。ゲイの男優ルパート・イベレット(アナザーカントリーや、マイベストフレンズウェディングにゲイの役で出演していましたね)のトークショーやら、パレードやら、いろいろなイベントが目白押し、しかも、スポンサーにはコカコーラ、バージンブルー(でもHP上はバージン・ピンクとなってて、笑ったよ)、シドニー市役所などの大物?も名を連ねています。まっ、保守的なキリスト教関係者からすれば、キリスト教用語「マルディグラ」がゲイ&レズのお祭りに使われるのに反感を覚えるみたいだけど。マルディグラという言葉自体は、「ファット・チューズディ」のフランス語バージョン(マフディ=火曜日、グラ=太った)で、イースター(キリスト復活祭)前の40日の精進期間(四旬節)に入る前に連日行われるカーニバルの最終日に、飲めや食えのどんちゃん騒ぎになることから、そう呼ばれているんだそうです。まあ断食前にたらふく詰め込んでおこうってのは、自然の摂理?だよねー(笑) 日本的にいえば「食い納め酒池肉林の宴」ってとこ?(笑) それに、カーニバルって、ラテン語?で「肉よ、さらば!」の意味らしいし。散々飲み食いしたファットチューズディの翌日は、「アッシュウェンズディー(灰の水曜日)」と呼ばれてて、お祭りの終わった後の、物悲しい気分を見事に表していますよね~(笑) 今年は、2月20日(火)がファットチューズディー、翌21日(水)がアッシュウェンズディーです。アッシュウェンズディーから数えて46日目がイースターだそうで、今年は4月8日(日)、その前後はイースターフライデー、イースターマンデーと呼ばれて祝日です。オーストラリアでは毎年四旬節の間に、サルベーションアーミーの募金活動が毎年行われていますよね、これもキリストの受難・自己犠牲を思い浮かべながら、社会貢献をしろよ、ってことなんでしょうかね。以上をまとめると(まとめんでええっちゅー気もするけどw)、カーニバル(謝肉祭) → ファットチューズディー(カーニバル最終日) → アッシュウェンズディー → 四旬節 → グッドフライデー → イ-スターサンデー → イースターマンデールネッサンスを代表する画家の一人、ブリューゲルに「謝肉祭と四旬節の戦い」という作品があります。この絵では、人がたくさん集まっている広場が描かれているのですが、これらの人物はそれぞれに謝肉祭(カーニバル)と四旬節を表してるそうで。絵の手前で、肉の刺さった槍を片手に酒樽に座る三段バラのデブの男と、木の椅子に座りシャベルに魚をのせた干からびた老女が今まさに交戦しようとしてて、デブ男はいうまでもなくねこど、じゃなくて(笑)謝肉祭側、しなびた老女は四旬節側です。こういう絵を見てると、キリスト教の2面性がよく分かっておもしろいなー、と思いますね。まあ、でも生活にメリハリがあるってことはいいことだよね。ねこたも今月末まで食って食って食いまくり、その後ダイエットに励むとするか~(笑)、乞うご期待!