ゆきの世界旅

悲しい現実

アグラ城からでると、たくさんの物乞いが・・・

バスに乗ろうとした時、横に背の低い男の人がいました。

よく見ると、背が低いのではなかったのです。

彼の腰は曲がり、四足なのです。

手にはサンダル、足は裸足。

手を口にあてて、「マダ～ム、マダ～ム」と呼びかけてくるのです。

怖くなって、バスに飛び乗りました。

窓から外を見ると、1人の老人がこちらを見ています。

老人も四足で立てません。

老人の片目は白く、目もあまり見えないようでした。

彼らの病気は、クル病と言います。

衛生的に悪い環境で育ったり、

骨にカルシウムが十分なかったりすると発病するそうです。

私には、どうすることもできないので目をそらしたかったのですが、

これが現実なのです。

現実を受け止めなければ・・・

心が痛くなりますが、

こういう人がいるということを忘れずに、生きていかなくてはなりません。