男の遊び、女の遊び
O先生と「出張先での遊び」の話になった。O先生いわく、「中国で仕事のできる男性は、ハンサムで遊び好きで女好き」とのこと。「男性は出張先でも女性と遊ぶとか、人と関係することで パワーを回復する」とO先生。女性は出張先の現地でしか見られない観光地に行ったり、その町の繁華街に繰り出して、ウインドーショッピングしたりしたら、元気を回復できる人が多い気がする。少なくとも私はそうだ。でも男性は、ただ景色が美しい観光地などにはあんまり食指が動かないらしい。「抜けるように青い空と大自然が見られる」と聞くと、たいていの女性は言ってみましょうよ、ってなるが、男性の場合、「抜けるような青い空のもとで、若い女性たちが笑いさざめいている」みたいな人間描写が入って初めて、ピピッと来るとか。だいたいの男性は若くてきれいな女性が大好きなのはいうまでもないが、その場所に有名なおばあさんがいるとか、とにかく男性は人と関わるものに反応しやすいらしい。そう聞いてわが身を振り返ると、確かに女性は物や景色などに反応しやすいかも。「珍しいものや景色が見たい」とか「ショッピングがしたい」とか、ものに関する興味は尽きない。もちろんかっこいい男性が好きな女性も少なくないが、「その場所にはかっこいい男性が集っている」などと聞いて、「ぜひそこに行きたい!」となる女性は、そんなに多くはないのではないだろうか。O先生と話すにつれて、男性と女性は、興味や楽しみのありかや、パワーの回復方法がかなり異なることが分かった。そういえば、理事長に観光地を案内しようとしても、いまいちの反応だったな。私自身は観光地に行くと楽しいので、つい自分の感覚で、相手も楽しいだろうと思って気を遣っていたつもりだったのだが、そうか、ポイントがずれていたのか。「理事長、あのショッピングセンターの中にある マッサージ屋さんの主人は、絶対顔で選んでますよ。 だって、美人ばっかりだそうですよ」って言えば、「じゃあ、そのショッピングセンターに行こう!」となるよ、って、O先生は教えてくださった。これが仕事のコツだって。なるほどー。O先生、いい勉強になりました。