ぬけない中国習慣
日本に戻って1週間、日本人らしく暮らしているつもりだが、つい中国での習慣が顔を出す。その1はトイレ。中国人学生が多い日本語学校のトイレには、「トイレットペーパーは汚物入れに捨てないでください」と書いてある。しかし気がついたら、自然にトイレットペーパーを汚物入れに捨てている私。全く無意識の行動なのが怖い。中国ではトイレットペーパーを便器に流すと詰まる可能性があるので、一般的に備え付けのごみカゴに入れるのが普通なのです。その2は道路の渡り方。出勤するとき、ちょっと広い道路を渡るのだが、横断歩道のないところで、道の真ん中まで渡って立ち止まり、そこでしばらく車が通り過ぎるのを待って、道を渡りきっている自分を発見。これ、中国では結構よくある道の横断方法。広い道はこうやって二段階方式で渡る。でも日本では広い道のど真ん中で立ち止まってる人がいると、自殺でもするのかとびっくりしてしまうよね。その3。昨日会社の男性諸君と4人で焼肉を食べに行った。で、肉が焼けたとき、取り箸を使うこともなく、ごく自然にみんなの皿に肉を取り分けていた私。しばらくして、ふと気づいた。こういうことって、日本ではしないんでしたっけ?・・・でしたよね?(ちょっと自信がない)今はもうはっきり思い出せないが、中国に行って間もない頃、みんなで食事に行くと、隣に座った人が私の皿にいろんなものを取り分けてくれるので、とまどった覚えがある。でも、中国では料理が出てきたら、おいしそうなところを人に取り分けてあげてから自分が食べることが多い。もちろん友達同士だと自由に食べることもあるけど、目上の人がいたら、取り分けてあげたりするのが普通。これが相手を思いやり尊重していることを相手に伝える中国式礼儀だ。普通の日本人として、普通に日本社会になじんでるつもりだが、周囲の人は日々つばめの行動に目が点!になっているのかも・・・。でも大丈夫。日本語学校のスタッフは、ちょっとやそっとじゃ驚かない根性、身につけているのです(笑)。(外国人扱いに慣れているからね!)