大連への機上で
実はつばめの大連行き、夫も有給休暇を取ってついてきました。「チビを連れて日本を往復できるぐらいなんだから、 大連もひとりで大丈夫」と言ったのですが、8ヶ月の妊婦をひとりで飛行機に乗せるのがどうしても心配だというのでついてきてもらうことにしたのです。チビは北京でおばあちゃんとお留守番。チビと半日以上離れるのは今回が初めて。そして、夫とふたりでどこかに行くというのも本当に久しぶりで新鮮でした。北京から大連のフライト時間は約1時間半。8時半に離陸した飛行機は10時には大連に着きます。飛行機に乗って、ドリンクや食事のサービスが終わる頃にはもう窓から大連の景色が見えてきました。つばめ、過去に中国各地に滞在しましたが、大連は気候もいいし、山もあり、海もあり、中国北方では一番日本の風土に似ていて住みやすいという印象を持っていました。でも日本から帰ったばかりのつばめには、機上から見える大連の景色は、やっぱり中国そのもの。大地の色が違うのです。そして、空気や海の透明度が違うのです。思わず、そばにいる夫に冗談半分に言いました。「大連は中国でもかなり住みやすくていいところだと 思っていたけど、日本と比べるとやっぱり全然違うね。 日本は空気もきれいし、自然も豊かだし、 安心して生活できる。 物価もどんどん安くなってきているし、不動産も安い。 老後は日本の海辺に家でも買って、 毎日海辺を散歩して暮らすっていうのはどう?」夫はそれもいいね~、と言ってから、「でも、そのお金はどこで稼ぐの?」と一言。つばめは「もちろん中国で稼ぐんだよ。 働けるうちは中国でバリバリ仕事して、 老後は日本で穏やかに暮らす、 これが理想じゃない?」と言った後、自分のその言葉に笑ってしまいました。かつてつばめは、「日本で稼いだお金を中国に持ってきて 使うというのが一番使い出があっていいなぁ」と思っていたのです。なのに、今の自分のセリフはそれと全く反対。中国で稼いで、日本で使う。考えてみれば確かに、今は中国のほうがお金儲けのチャンスはいっぱいあるかもしれません。大連の工業地帯のゴチャゴチャした建物を機上から眺めながら、中国でお金を貯めて、日本に家を買えたらいいなぁ、と遠い未来を夢見るつばめなのでした。↓チビちゃん作。 車のおもちゃのみならず、 ミルクの缶や空のペットボトル、 せっけんなどの箱もきれいに並べてくれます。