中国のママ、キャリア志向というのとは違うかも?
先日、「中国の働くママは違う!」という内容の日記を書いたら、ある中国通の方から、こんなコメントをいただきました。「田舎出身の人は結婚が早いですね。 20代前半でお見合いして、さっさと決めてしまう感じです。 そして出産後は、まだ若い祖父母に育児を任せて 働き続けるのが普通みたいです。 彼女たちと話していると、特に仕事に対して熱意があるとか キャリア志向という訳ではなく (そういう人はむしろ30代まで独身の人が多い)、 現実問題として夫婦共稼ぎでないと ローンを払ったり家族を養えないから、 という人が多いと思います。 子供は小学生から寄宿舎のある学校に入れてしまったり、 田舎の両親に預けて年に数回しか会わない、という話もよく聞きますが、 もし彼女たちが夫一人の収入で十分やっていけるのなら、 また違った選択肢を選ぶだろうなと思います。 あと、子育てを祖父母に任せっきりで抵抗がないのは、 自分たちも小さい頃そうやって親から離れて 祖父母に育てられたから、という事情もあると思います。 20代のお母さんの場合、祖父母もまだ40代~50代と若いですが、 その世代の人は今はもう現役で働いていない人が多く (もしくは働けてもほんの少ししか稼げない)、 貯蓄や年金も無かったりするため、 孫育てや家事を引き受ける代わりに 老後の面倒は子供に全部見てもらうのが 当たり前だと思っているようです。 確かに中国の女性の方が色んな点でパワフルだとは思いますが、 日本でいうキャリア志向かと言えばちょっと違う、という気がします。」なるほど、そう言われてみればご指摘の通りだと思います。つばめの「中国の働く女性は違う!」だけ読むと、なんだか中国人女性はみんな超キャリア志向だという誤解を与えてしまったかもしれません。しかしまぁ、現実問題、働かざるをえないといっても、本当に生きていけないということではなく、田舎で暮らせばやっていけるけれども、そういう生活を望まない場合、都会でそれなりの生活をしようと思えば、夫一人の収入だけでは賄えないということであって、結局「豊かな生活をしたい」という思いが、彼女たちを仕事への原動力となっているのかもしれないと気づかされました。また、男性も女性も社会のために働いて貢献するのが当たり前で、子育てに専念するなんていうのは、個人的事情しか考えていない不届き者と周囲に見られた、と、かつて義母は語っていたのを思い出しました。そういう中国の社会主義的考え方が今も引き継がれている部分もあるのかもしれません。しかしこの方はまた、「都会の女性は特に、以前は祖父母に 任せっきりだった家事や育児に関わりたい、 自分たちのライフスタイルは自分で決めたい、 という新しい考えが広がってきて、 晩婚だったり、子供を持たない選択をしたり、 共働きをやめて専業主婦になる人が増えてきたなと思います。」とおっしゃっています。そう言われてみれば確かに、つばめの周りにも、専業主婦の中国人女性、結構いるんです。就職難ということもあるのでしょうが、だいたいそういう人は家庭が豊かなことが多いです。中国人女性も、一生困らないお金があれば、家でゆっくり家事をしたり、子育てをしたい、という人も結構いるだろうと思います。本当の意味でキャリア志向の人は、日本でも中国でも、少数派になるのかもしれません。しかしたとえお金のためでも、生活のためでも、仕事を頑張る明確な動機があれば、それによって、得られるものはお金以外にもたくさんあると思います。人によって理想とする人生もさまざま、働く人も、働かざるを得ない人も、働かないで家庭で活躍する人も、みんな自分の人生を選んで生きています。私も、自分の選んだジョブスタイルで、生き生きとした毎日を暮らせるように私なりに頑張りたいと思います。↓チビちゃん、自作ウルトラマンプランターに 大根とさつまいもを植えて、幼稚園へ(連休の宿題)。照片 471 posted by (C)つばめ