バイリンガルの背後にはそれをサポートしてきた親の存在がある
よくブログにコメントをくださるある方は、幼少期~小学校卒業頃までを日本で過ごした中国人のお子さん達の会で話を聞く機会があったそうです。その方によると、状況は人によって本当に様々だったそうですが、1.男の子より女の子の方が二言語とも上手な人が多い2.同じ中国でも南出身の方が訛りの少ない自然な日本語を話す人が多い3.性格が社交的な人は有利 4.両親のサポートがものすごく大切と感じたそうです。特に両親のサポートという点では、日本に行って最初の頃、お父さんが何日もかかって教科書を全部中国語に翻訳してくれたという人もいれば、学校に行き始めた頃、親が「トイレに行きたい」とか「ここがわからない」とか最低限の単語を書いたカードを作ってくれてそれで乗り切っていたという人、親も必死に日本語を勉強して学校のPTAなどにも参加し、学校側と積極的にコミュニケーションを取ってくれたという人もいたといいます。外国で必死に頑張る親、そして自分を守るために一生懸命奮闘してくれる親の姿が何よりの励みになったという話に感動したとその方は教えてくれました。その環境に放り込まれたら誰でも簡単に外国語を習得できるわけではなく、本人の熱意や努力はもちろん、親の惜しみないサポートがとても大切だと感じたそうです。状況は違いますが、つばめ自身も、中国という大環境の中で子供に第二言語である日本語を身につけてもらいたいと奮闘しており、子供の二つの言語を育てようと思えば親自身の様々なサポートなしにはありえず、まともに頑張ればほんと、普通の子育ての二倍の労力がかかると感じています。その点、義務教育以降、子供自身が高校以上になって第二環境に飛び込んだ場合は、親がついていなくても子供はかなり自分のことは自分で判断・処理できる年齢ですし、親もそこまで大変ではないような気がします。やはり、中学卒業以前の年若い時期に第二言語環境に入った場合、まだ第一言語がしっかりと確立していないこと、それから子供がまだ自分で物事を判断したり処理したりできる年齢ではなく、第二言語環境で子供がぶつかる様々な困難や問題に対して、親のしっかりしたサポートが不可欠であるという点で、子供はもちろん、親にとって相当な負担がある気がしますね!そんな苦労を苦労とも思わず、子供のために惜しみないサポートができる親はすごいと思いますが、もうこれは、親の時間のほとんど全てを注ぐぐらい大変なことだと思います。高いレベルのバイリンガルの背後には、長年の育児期間にわたって惜しみないサポートを提供してきた素晴らしい親がいるということですね。私自身はもう普通に仕事して子供を迎えに行き、食べさせ、寝かしつけるだけで十分疲れてます(苦笑)言語面に限らず、子育てというものは長期にわたって続く戦いのようなものですね!毎日毎晩連綿と続く子育てに取り組んでいる皆様、本当にお疲れ様です。今年一年、ありがとうございました。来年も引き続き皆様と情報交換しながら、毎日を楽しく過ごしていけたらと思います。2016年もどうぞよろしくお願いいたします!