北京、4月30日より入境者への14日間の集中隔離措置を一部緩和
4月13日(実際は15日より本格稼働)より北京市内で統一のオンライン動画&教材資料で教科書の内容を教える子供たちの小学校の授業が開始して2週間あまり、つばめはもう毎日泥のように疲れ果てる毎日でブログを書く余裕すらありませんでした。オンライン授業のことはまた別に書きたいと思いますが、今日は別の話題。中国の全国人民代表大会(全人大=日本の国会にあたる会議)の開催が5月22日より開催されることが決定し、また、高三の学校授業が4月27日から再開し、街で友達と連れ立っておしゃべりしながら下校する高校生を見かけるようになり、少しずつですが、元の生活を取り戻しつつある北京。そんな中、ゴールデンウィークを迎える直前の4月30日より、北京はこれまで実施してきた北京外から北京に入る者に対する14日間の隔離措置を一部緩和する新政策を発表しました。日本大使館からのメールによると、北京市政府は4月29日、(1)国内の低リスク地区から北京に出張に来る(戻る)者については、 14日間の自宅観察又は集中隔離医学観察を求めない(2)現在隔離観察中の者は隔離措置を解除する(3)ホテル利用の際は、「北京健康宝(外国人向けは「Health Kit」) の緑コードに基づき手続きを行えば、 PCR検査結果の証明の提出は不要になることなどを発表したそうです。ただし、(1)国外から北京に来る者は引き続き14日間の集中隔離の 対象となり、更に集中隔離医学観察満了後も 引き続き7日間の自宅観察を行う(2)湖北省及び国内の中・高リスク地区から北京市に来る者は、 引き続き14日間の自宅観察又は集中隔離の対象となるとのこと。その他、小区の住民以外の者も「北京健康宝(Health Kit)」の緑コードを持っており、かつ登録を行えば、小区への出入りが可能となるそうです。↓4月29日の北京市記者会見発表(中国語) タイトル:「4月30日0時より、北京突発衛生事案の 緊急対応レベルを1級から2級に引き下げ」https://mp.weixin.qq.com/s/wYuveybMAY9ueqE9QOEtCAなるほど、中国国内の低リスク地域から北京に入った場合は、14日間のホテルや自宅での隔離措置の必要がなくなるということで、GWを前に北京への人の流入が加速しそうですね。ただし、日本など海外から北京に入る場合にはこれまで通りの厳しい隔離措置が取られるようです。また北京在住者が北京外に出ることは推奨されていません。また、スマホの操作一つでその人の新型コロナ感染にまつわる現在の状況を確認・提示してくれるアプリ「北京健康宝」。最初に自分の名前や写真、パスポート番号、入境ビザなどの情報を登録すれば、1. 赤(集中観察):あなたは集中隔離医学観察の条件に符号します。2. 黄(自宅観察):あなたは自宅隔離医学観察の条件に符合します。3. 緑(異常なし):現在把握されている防疫関連データに照らした 限りでは、現在あなたは防疫関連の健康状況に 異常はみられません。のうちのいずれかが表示され、自分の状態を確認・提示することができるというもの。この「北京健康宝」の緑色コードを提示し、登録を行えばうちの家の前の道も、住民以外の人も立ち入り可能となるということで、事実上の封鎖緩和となります。今まで封鎖された道の入り口まで取りに行っていた宅配荷物なども、宅配のお兄ちゃんが家のドアまで届けてくれるようになるのでしょうか。↓健康管理アプリ「北京健康宝(Health Kit)」の説明(英語)http://wb.beijing.gov.cn/home/ztzl/kjyq/fk_bmzx/202004/t20200409_1798821.html↓同「北京健康宝(Health Kit)」についてのQ&A(英語)http://wb.beijing.gov.cn/home/ztzl/kjyq/fk_bmzx/202004/t20200409_1798856.html中国でも黒竜江省など、感染第二波が起きている地域もあり、北京も今度まだどうなるか分かりませんが、北京市政府は、「北京は4月28日24時時点で 15の区で36日間北京市中における感染報告ゼロ、 うち12の区では70日以上市中感染報告ゼロとなっており、(最近まで新規感染者の報告が出ていた)朝陽区においても、 すでに14日間市中感染報告ゼロとなっている。 3月23日からは海外から北京に直接入境する飛行機が減っている上に、 海外からの入境者には全面的な集中観察とPCR検査を厳格に 実施しており、海外から入境する感染者はゼロにはなっていないが、 感染ルートははっきりしていて追跡可能であり、 全体としては感染を安定してコントロールできる」として、都市の緊急対応レベルを最高の1級から2級に引き下げ、諸々の感染コントロール措置を徐々に緩和していく方向のようです。新政策が出てすぐの今日、さっそく家の前の胡同では、スーツケースを持った人たちがうろうろし始め、胡同の入り口には、「健康宝を提示」と書かれた張り紙が出されていました。規制の緩和、うれしいような、でもこわいような複雑な気持ちです。二次感染、起こらなければいいけど。。。しかし、もしこの調子でうまくいけば、「もしかしたら6月ぐらいには小学校も再開するかも・・・?」と淡い期待を寄せるつばめなのでした。↓娘のクラスメイトにもらったハムスター、元気です。ハムスター posted by (C)つばめ