【写真で見る北京】新しく開通して間もない地下鉄8号線に乗る
最近うちの近くに地下鉄駅が開通しました。何もなかったところに急に駅出口ができ、そこにあったショップはにわかに駅直結ショップに。人の流れも変わった気がします。北京の街の景色はある日突然変わります。その変化のダイナミックさには驚きを禁じ得ません。北京では現在、20路線以上の地下鉄ラインが運行していますが、北京冬季オリンピック開幕を控えた2021年末に新しく地下鉄8号線が開通。先日、そのできたてホヤホヤの8号線に乗って、娘とふたりで北京市自然博物館へ行ってきました。自然博物館は完全予約制になっていて、ネットで3日先までの予約が取れます。午前1600人、午後1600人の人数制限があり、結構すぐに埋まってしまうので、突然今日明日のチケット予約は難しい時もありますが、3日前に予約すればほぼ確実にチケットが取れ、無料で見学できます(コロナで地下に常設の人体展は閉鎖中)。ただ、中国人はネット予約していれば、自然博物館の窓口に並ぶ必要はなく、登録した身分証のスキャンで直接入館できますが、外国人はネット予約のうえ、窓口でチケット引き換えとなる点、注意が必要です。さて、行き帰りに乗った地下鉄8号線。この路線は、北京を南北に貫く地下鉄で、自然博物館がある天橋駅、再開発された下町の繁華街・前門駅、北京の歩行者ストリート王府井駅~金魚胡同駅、中国美術館駅、おしゃれなショップが立ち並ぶ南鼓楼巷駅、什刹海駅、鼓楼駅、オリンピック公園駅など、多くの観光スポットを網羅した便利な路線。北京の中央を縦に貫くライン上を走っていますが、北京市の中心には広大な敷地を占める故宮がありますので、そこだけやや東側を走る形になっています。天安門を中心として東西に走る1号線、北京中心市街をぐるりと取り囲む2号線の次ぐらいに開通しててもよさそうな8号線ですが、なぜ今になるまで開通しなかったのか不思議なぐらい。大阪で言うと、御堂筋線みたいな?けれども、8号線の駅構内は当然ですが新しく、どちらかといえば、雰囲気は長堀線に似てるかも。駅ごとにテーマが異なる装飾や壁画などがほどこされていて、ひとつひとつ見るだけでも飽きません。今回行った自然博物館がある天橋駅。下町の様子を描いた壁画も面白く、またエンペラーの行列壁画も見ごたえがあります。王府井駅は王朝風の重厚なイメージで、まるで王宮にいるような気分にさせてくれます。鳥居のような赤い柱が並んだ一番奥にはこんな壁画が ↓金魚胡同駅には金魚の壁画。中国語で「魚」の発音は「余」と同じで、水の中を悠々と泳ぐ魚の群れは余裕のある生活の象徴として好まれます。8号線のおかげで、色々な所へのアクセスが格段に良くなりました。観光兼ねて、すべての駅の壁画をひとつひとつ見に行きたい気分です。今なお開通していない地下鉄ラインがたくさんあるのだから、北京は今なお発展途上の街なんですね。いろんなチャンスがまだまだありそうな、新しい変化に満ちた街です。