学生たちの自己紹介(中国語バージョン)
第1回目の授業で完全直接法(日本語のみで日本語を教える)をあきらめた私。で、2回目。授業のスキマ時間に、中国語でいいから、ちょっと自己紹介して、とお願いして、みんなに自己紹介してもらった。すると、みんな生き生きといろんな話をしてくれた。…が、その中国語をよく聞き取れなかった私。どうしたかというと、自分の中国語の自己紹介をWordに書いて提出することを宿題に出した。(はい、私は自分の能力不足を学生の宿題に転嫁する悪い教師です。)すると、、、みんな日本のアニメやドラマ、映画、歌、アイドルなどが好きで、小さい頃からそういったものに触れながら育ってきたということが分かった。中国の大学の勉強だけでも忙しいのに、さらに0から日本語を勉強して(しかも単位にもならないのに!)、日本に1年留学しようというのだから、まぁみんな基本的に日本が好きで興味があるんですね。日本のあらゆる面に興味がある、と書いた学生もいた。日本のグルメに興味がある、お寺巡りをしたい、日本各地を旅行したい、日本の大学の文化祭で芽生える恋愛。。。!?笑笑笑想像力も豊かですね!それから、日本のニュースを日本語で分かるようになりたい、日本語の小説を読みたい、との希望もあったり。へ~~~。日本の社会問題に関心がある、という学生もいました。高齢化社会、労働力不足、多国籍企業の対外発展政策、などなど。。。ほーー-。将来の夢は、学問の道にさらに進みたいといったものが多かったが、世界一周旅行と書いた学生もいて、面白い。「人の役に立てる人間になりたい」というものもあった。私は自己紹介の一つとして、「日本留学はあなたの人生にどんな影響や意味があるか」といったお題を出したのだが、新しい場所で自分を鍛え、視野を広げる国際的な視点を身に着ける多くの友人を作り、コミュニケーション能力をUPするといったことが書かれていて、青年らしい向上心が感じられて好感が持てた。自分はアジアの平和的発展に興味があるので、日本に留学して視野を広げ、関連分野でより深い研究をしたいという内容を見たときは、なんだかちょっと感動した。そういえば、学生さんたちの多くは国際関係を専攻していて、そういった方面にはみんな関心があるようだ。中国、韓国、マレーシア、アルゼンチン、香港、そして私は日本。各国の学生たちが交流し、心を通わせ、学びあうことができれば、それぞれの国どうしがよい関係を築きながら、平和的に発展していくことも夢じゃないかもしれない、いや、そうあってほしい。若者たちの自己紹介に書かれた内容を読みながら、私の夢も広がったような気がした第2回目の授業でした。P.S.その後、先輩の先生のアドバイスもあり、中国語の自己紹介を翻訳アプリで日本語に訳してもらって提出してもらいました。学生さんに「アプリで翻訳した日本語、どのぐらい分かる?」と聞くと、ひらがなの読みはなんとか分かっても、漢字の読みがチンプンカンプン、というので、翻訳アプリの日本語に少し手を入れて(間違いを訂正し、文型をシンプルなものに書き換えた)、漢字にふりがなをつけて学生に返却。3回目以降の授業では、学生さんの中国語自己紹介を日本語に翻訳したものを学生さん自身が日本語で言えるようになることを目指して、毎回の授業で少しずつ語彙や簡単な文型から導入しています。半年後には、中国語の自己紹介の半分ぐらいの内容を、1年後にはほぼ全部の内容を日本語で言えるようになればいいな。こういう試みははじめてなので、学生さんの1年後の成長が楽しみです。