北京、新型コロナ感染が急拡大
北京は街路樹の銀杏の葉も黄色から黄金色に変わり、その葉っぱもほぼ散り落ちつつある今日この頃。今日の気温は-1~-9℃。すでに最高気温がマイナスに突入し、本格的な冬の到来です。ただ11月からセントラルヒーターが入っており、家の中は暖かいです。さて、中国政府は11月12日より、国外から北京への入国した際の集中隔離について、「集中隔離5日+自宅隔離3日」に緩和し、日本から中国への渡航する場合にこれまで搭乗48時間以内に2回必要だったPCR検査も1回になりました。それと前後して、中国国内の管理もおそらく緩和されたのではないかと私は感じています。テスト地域で新型コロナ管理を緩和する試行が始まったとの噂も耳にしていましたが、その後、あっという間に感染者が増え、昨日11月28日の北京の新規感染者は957例、無症状感染者は3429例、今日の正確な数字はまだ出ていませんが、2000人以上の新規感染者が出ているようです。秋になり気温が下がって以降、多少感染者が増えた感はあったといえ、10月末までの北京の新規感染者数は毎日数十例程度だったのが、あれよあれよという間に2000人以上に。人口2000万人都市の北京で、2000人といっても比率でいえばまだ0.0001%にすぎませんが、ここまで行けば倍々ゲームで、あっという間に感染者が蔓延しそうです。政府が管理を緩和したためではありますが、一方で末端ではレストランが閉まり、学校は軒並みオンラインという非常事態に突入しています。緩和はいつか通らなければならない道だったと思いますが、いつ、どういうふうに落ち着くのかまだ見えず、今現状、感染してしまったら諸処ややこしいので、なるべく人の多いところには出かけずに北京の自宅でおとなしく過ごしています。各地でゼロコロナ対策に反対するデモなどが起こっているようですが、私は今になってなぜ?という疑問も感じます。近隣に陽性者が出たら、その棟に住む人全員を強制的に隔離ホテルに移動させることさえできる中国政府の実力(笑)からすると、デモが大ごとにならないうちにもみ消すことなど簡単なことだと思いますが、あえてデモをある程度放任しているようにも思えます。こういう人民の声があることを理由にして緩和の方向へ持っていく意図があるのでしょうか。あれだけ厳格なゼロコロナ政策を貫いてきた中国が、どんなふうに感染対策を調整しながら着地点を見つけるのか現地で体験しつつ見届けたいと思います。↓約1週間前の銀杏並木